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- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061963122
感想・レビュー・書評
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さつま揚げは美味い。
だからといってさつま揚げの行商はまあ儲からないだろう。
しかし木山捷平という男はそれをやる。
それゆえ木山捷平の小説は面白い。
2011年に復刊したこの短篇集は老境に入ってからの切なくも何か愉快な心境が綴られている。
以前木山捷平の小説を『つげ義春的』と自分は評したのだけど、そのままの感想をまたしても抱いた。
市井の平凡で間抜けな生活が感じられる。
その絶妙なゆるさが好きだ。
また個人的にこの作家が優れている点として、植物に詳しくその描写を丹念にしているということが挙げられる。
面白い作家は自然に明るくない読み手にも飽きさせずに植物を描くように思う。
講談社文芸文庫から出ている作品は半分くらいが絶版になっているが、是非マーケットプレイスなどを利用してコンプリートしたいところだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『苦いお茶』がすきだなあ。
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