- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061965638
作品紹介・あらすじ
大作「新・平家物語」を完成した著者は、息つく暇もなく、南北朝を題材とする「私本太平記」の執筆にかかった。古代末期から中世へ-もはや王朝のみやびは影をひそめ、人間のどす黒さがあらわに出てきた時代、しかも歴史的には空白の時代である。史林の闇に分け入るとき、著者は使命感と創作意欲の高まりを禁じえなかったという。開巻第一、足利又太郎(のちの尊氏)が颯爽と京に登場する。
感想・レビュー・書評
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室町幕府創始者である足利尊氏の物語。天皇側も南北朝に分かれて大変。楠木正成がかっこいいですよ。かなり美化されているようですが。
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2014.6.23
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大河ドラマ太平記再放送視聴
非常に面白くあらためて南北朝時代と楠木正成のことを知りたくなった -
理解が浅く、しかも複雑で心理的にとっつき難い南北朝の時代を理解するために読み始めた。さすが吉川英治。先がどうなるのかを気にならせ、ぐいぐいと読者を引っ張っていくスタイルは、まるでミステリー小説のようだ。
足利尊氏の青年期から始まるストーリー。武家の名門の嫡男として世間の注目を集める立場にありながら、どこか掴みようがなくて、有能で有望なのか分からない。。という人物設定。田楽がどんな物か、婆娑羅とは何なのか、分かってきた。倒幕の意思を秘めるようになる尊氏の今後が気になる。 -
全8巻の第1巻。室町幕府の開祖、足利尊氏を中心として、鎌倉幕府の末期から建武の新政、南北朝を描く大作。今(2020年)にBSで再放送されてる1991年の大河の原作となっているが、かなり脚色されている。第1巻は、若き日の高氏が京の都にいるところから始まる。藤夜叉も登場するが、ドラマに比べると結構めんどくさい女。それに比べて登子の沢口さんよりすごいわ。そして、ドラマでもこの原作でも一番の曲者は佐々木道誉。正中の変が収められ、弘安の変に向かう
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夢中になって全巻読破しました。
やっぱり吉川英治先生は読みやすくて重厚で大好き。
日本史上類を見ない複雑でごちゃごちゃな時代だけど、小説として読んでいくと流れがわかります。
戦国時代や幕末ばかり取り上げられるけど、太平記を通してこの時代も見てほしいな…。 -
南北朝時代を足利尊氏の視点から描く大河小説です。
矛盾の人、尊氏が良く描かれています。 -
後醍醐帝、執権北条高時の御代、まだ18歳の若殿足利又太郎高氏が京都に颯爽と登場し、この長いものがたりは、始まった。
足利七代家時の置文を目にして、若き高氏は、祖先の志をつぎ、時の悪政を正し、また大いに家名を輝かさんと誓う。
婆娑羅であり、今後も高氏と共にキーマンとなる佐々木道誉がどう動くのか、目が離せない。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
太平記を読んだことがないので、なんとなく読み始めてみた。
足利尊氏、新田義貞、後醍醐天皇ぐらいは教科書でも知っていたが、佐々木道誉、北条高時はほとんど知識がないので調べながら読み進めた。
書かれている内容が知らないことだらけなので面白いかどうかも判断できないので、単純に物語として楽しみ、史実ではないのだと言うことを自分に言い聞かせながら読んでいる。
まだ、主人公はほとんど動いていないが、世の中が動いている事を感じさせる内容だった。 -
2013.04.12 非ビジネス書からビジネスを学ぶ3分プレゼン会で紹介を受ける。
吉川栄治氏の八巻からなる著作。
鎌倉幕府=旧自民党
建武の新政=民主党
室町幕府=現自民党?
という比喩がたいへんわかりやすかったです。足利尊氏は、意外と負けつつも、駆け引きに長け、結果的に生き残るんですね。一度負けた安倍ちゃん。足利尊氏になれますでしょうか?