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- Amazon.co.jp ・本 (652ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061975583
感想・レビュー・書評
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面白かった。繰り返し読みたいけど値段にびっくり。
昭和47年刊行、谷崎潤一郎賞受賞作。
昔の小説だし、いつ主人公が不幸に陥るかと恐れつつ読み進めたが
最初から最後まで朗らかで何度も吹き出してしまうユーモラスな小説だった。
構成も物凄く凝っていて、語れる人はどこまでも語れてしまうだろう。
ラストもあっけらかんとしていてすごく好き。
巻末の解説も面白かったが、他の人の書評も読んでみたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本では人の良い小説はいけない,たちの悪い,冷ややかなものの見方や人生への態度が文学者の理想とされる,長編小説というものは成熟した知的な中流階層があって成立する,という朝日新聞の記事を読んでなかったら間違いなく切れてた。読んでる最中は一冊でいいやと思ってたけど,読み終わるとこういうのもありかなと思う,不思議な本。
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おそらくあなたがこの題名から受ける印象と、この本の中身は全く違うであろう。
弘兼憲史の漫画を思い浮かべてしまうような、俗な要素が極めて意図的に散りばめられている。