たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (652ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061975583

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。繰り返し読みたいけど値段にびっくり。

    昭和47年刊行、谷崎潤一郎賞受賞作。

    昔の小説だし、いつ主人公が不幸に陥るかと恐れつつ読み進めたが
    最初から最後まで朗らかで何度も吹き出してしまうユーモラスな小説だった。

    構成も物凄く凝っていて、語れる人はどこまでも語れてしまうだろう。
    ラストもあっけらかんとしていてすごく好き。
    巻末の解説も面白かったが、他の人の書評も読んでみたいと思った。

  • 日本では人の良い小説はいけない,たちの悪い,冷ややかなものの見方や人生への態度が文学者の理想とされる,長編小説というものは成熟した知的な中流階層があって成立する,という朝日新聞の記事を読んでなかったら間違いなく切れてた。読んでる最中は一冊でいいやと思ってたけど,読み終わるとこういうのもありかなと思う,不思議な本。

  • おそらくあなたがこの題名から受ける印象と、この本の中身は全く違うであろう。
    弘兼憲史の漫画を思い浮かべてしまうような、俗な要素が極めて意図的に散りばめられている。

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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