東山魁夷自然のなかの喜び: 描くことは、祈ること (講談社カルチャーブックス 100)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061981041

感想・レビュー・書評

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  • 東山魁夷さんの生い立ちから晩年まで随想とともに絵をたのしむことができた。
    自分が漠然と思っていたことが東山魁夷さんの文章で明確になり、さらに作品が身近になった。
    彼は、貨物船で二ヶ月かけてハンブルグに渡り、ベルリンで美術を学ぶ。その一方で音楽を愛好し、天井桟敷からオペラをたのしむ。ことにフルトベングラーが指揮をして創り出す音楽に。
    そして戦争体験。平凡な風景が非凡になり迫りくる体験。
    戦後、彼の風景画の方向性が決まる。写実でなく、心の象徴としての風景を描いていく。
    私が好きなのはヨーロッパの風景。オーデンセやリューベック、パリのノートルダム寺院、フィヨルド。自分が訪ねた場所にかつて東山魁夷さんがいてスケッチしていたなんて、、、。
    彼は語る。
    「清澄な自然と、素朴な人間性を大切にすることは、人間のデモーニッシュな暴走を制御する一つではないだろうか。」

    胸に響いた。

  • 魁夷の作品のなかでは「みづうみ」が1番好きだ。

  • 描くことは 祈ること。。☆

  • 東山魁夷を好きなら、これはお得。
    色調はやはり生とは違いますが…網羅的絵画集。

著者プロフィール

1908年横浜に生まれる。31年東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科卒業。33-35年ドイツ留学。69年文化勲章受章。74年日展理事長。75年唐招提寺御影堂障壁画「山雲・濤声」82年唐招提寺全障壁画完成。99年死去(90歳)。

「2022年 『東山魁夷アートカレンダー 2023年版 <大判>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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