制服少女たちの選択

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 191
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062053549

作品紹介・あらすじ

「売り」は「悪い」ことか。大人はそれに答えられるか。見知らめ男を相手に身体を売る女子高生。しかし、彼女たちに倫理を問えるほど、私たちの社会に確固とした倫理規範があるだろうか。家庭・学校・地元-あらゆる既存の共同体が消滅し、「島宇宙化」社会が到来する。90年代以降の社会構造を予見した、新しい異才の問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、著者の宮台真司先生の講義を受けた時に、読んだ本です。
    サブカルチャーの中に、社会の動きを見出し、ブルセラ女子高生について考察していく様子は、鮮やかすぎて感動的なくらいです。オウム真理教の事件が起こり、携帯などのツールが発達するはるか前に書かれた本で、島宇宙、終わりなき日常などその後の社会現象のキーワードになっていきそうなことが既に語られていました。宮台先生は、現在も色々なメディアでした発言をされています。間違いなく日本を代表する知性です。一連の著作もオススメです。

  • 前半はブルセラ、テレクラ女子高生たちを追ったレポート。後半はシステム理論に基づき、新人類やオタクを分析、やや難解。

  • 100317 △
    消費社会について、レジュメではわからなかったところがやっと理解出来た。個人的な正しさの信念は社会の未来を方向づけないというのは確かにそうだと思った。また、捉え方のニュアンスの違いで認識のずれが生まれるということも感じた。

  • 米原さん

  • 090202購入。

  • この本の後半に書かれてある、
    社会システム理論的視座から眺めたコミュニケーション進化史が秀逸。

  • 全然関係ないけど、これ読んで、東京は大きな田舎で、地方はちっちゃい東京やと思た。

  • \105

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著者プロフィール

宮台真司:1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる。著書に『まちづくりの哲学』(共著、2016年、ミネルヴァ書房)、『制服少女たちの選択』(1994年、講談社)、『終わりなき日常を生きろ』(1996年、筑摩書房)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(2014年、幻冬舎)など。インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムでは、神保哲生とともに「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務めている。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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