百合祭

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 26
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100328

感想・レビュー・書評

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  • 女性だけが暮らす『鞠子アパート』に魅力的な男性の入居者がやってきた!
    少年マンガやラブコメっぽい設定?
    いいえ、コメディ要素はありません。皆、真剣で一生懸命です。
    入居者の中で一番の若手が69歳、最高齢は91歳、集うは老女ばかりなり。
    唯一の男性として越してきた彼(79歳)をめぐり、繰り広げられる老女達の騒乱、狂乱。

    恋に年齢は関係ないと言っても、若い時とは理性のありようも判断力も違うはず…
    しかし、色ボケと笑えないこの切実さ。遠い未来に自分にも起こりうるかも知れないと考えると、
    何とも不気味で複雑な気持ちになりました。老人福祉施設内で泥沼恋愛が繰り広げられる、とか
    現実にあることらしいですからね。願わくは身内のそんなこんなは見たくないものです…。

  • 初出の記載がないが、ともに「北方文芸」に掲載された表題作と「赤富士」の2編からなる。
    表題作は北海道新聞文学賞受賞作。

    「百合祭」は、七十代以上の老女が多く住むアパートにダンディな老人が引っ越してきたことから、老女たちはみな着飾り、化粧し、うきうきし始めるが、やがて、自分だけが彼と秘密の関係を持ったことに満足し優越感を持つのだが、歓迎会の日にみんながそうだとわかってしまう。しかし彼は、悪びれず年をとっても若く生きようとみんなを励ます。こっけいであり哀愁ただよう作品。
    「赤富士」は失踪した父が6年ぶりに戻ってきて、酔って母とパパと呼んでいる同居人に暴力をふるって大暴れする。救いがないなあ。

  • 稚内などを舞台とした作品です。

  • 昔買ったが、手放してしまったので、そのうち借りて読もうかと。

  • 2007.12/16
     映画「百合祭」を見たくてまずは原作。どきどきした。年をとっても女でいたい。「赤富士」はちょっとこわい。

  • 童話を読んでいたら、ホラーだったみたいな。

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