日本の敗因: 歴史は勝つために学ぶ

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100373

感想・レビュー・書評

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  • 「こうすれば戦争を回避できた」「こうすればアメリカに勝てた」の部分は「そんなに都合よくいく訳ない」主張だが、それでも何かしら知恵を絞って考えてみることが重要なのだと思う。

    戦争の目的は?という問いに対する「勝つことだ」というごく当然の答。

    「戦争はいけません」という思考停止よりはよほどまし。

  • どう失敗したかと言う戦史分析は多いが、どうあるべきだったかをデータに基づいて具体的に提示しようとするこの本はそれらとは一線を画す。

  • 大東亜戦争の敗因を探ることにより、現代にも続く日本人の弱点を考察する内容。主題の内容よりも主とするのは大東亜戦争時の詳細な軍備解説。
    これだけ詳細なデータと戦力を基にして考察する一書はそうそう出会えない。さらに小室直樹の地に足のついた史観も随所に的を得るものであり、見ていてる者としては戦力構成や参謀本部が如何なる組織だったのかを具体的に知ることができる。
    変に史観に偏るものではなく、あくまでも詳細なデータと背景をもとに考えられる戦争の様子は偶像でしかない戦争の考えを覆すものになる。

  • 戦争反省・戦争研究のベクトルは『戦争は悲惨悲劇反対』ではなく『次はどうやって勝つか』に向けられるべきである。超進歩的で建設的な大東亜戦争研究本。

  • 歴史から学ぶのは大切。

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著者プロフィール

1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書は『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『日本人のための経済原論』『日本人のための宗教原論』『戦争と国際法を知らない日本人へ』他多数。渡部昇一氏との共著に『自ら国を潰すのか』『封印の昭和史』がある。

「2023年 『「天皇」の原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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