- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062103466
作品紹介・あらすじ
長年、大学で設計について指導している著者が痛感したこと。それは失敗といかにつき合うかによって個人の成長、組織の発展が大きく違ってくるということ。起きてしまった失敗に積極的に取り組んでうまく生かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、また次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできる。反対に失敗を避けて隠していれば、成功もおぼつかないし、大きな失敗を防ぐこともできない。いま続発している企業不祥事や事故の多くも失敗に対しきちんと対処してこなかったのが原因だ。失敗の定義、種類から、正しい失敗の伝え方、生かし方、大失敗の防ぎ方まで。失敗を総合的にとらえた「失敗学」をやさしく解説する。
感想・レビュー・書評
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エフォートレス思考
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会社の業務の参考書。
失敗を体系的に学ぶ。思えば若い頃から失敗だらけの会社生活だった。しかし失敗を認めると評価が下がる。若い社員はなかなか失敗を認めたくないものだ。だから失敗経験が共有されず、他の人も同じ失敗を繰り返す。失敗を活かすには上司がトップダウンで指示するのがベストだと思う。問題はそのようなマインドを持った経営者がいるか。この本は上に立つ人が読むべきものだと思う。 -
そもそも失敗学とは、「失敗の原因を知り、失敗が本当に致命的なものになる前に失敗を未然に防止すること」を目的とした学問である。
まさしく「失敗は成功のもと」というわけです。
タイムリー的には、みずほ銀行のように担当役員が不正融資を隠したり、ソフトバンクが顧客を不当にブラックリストに載せるなどしていますが、、、
これらの会社は、「成功のもと」にしなくてもいいから、せめてもう少し失敗に真摯に向き合うべきですね。 -
組織内で失敗の情報をどうやって共有するかという肝心な部分が曖昧で物足りない。
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失敗を分析する前に、失敗への向き合い方を知るべき。
な◯◯ぜ分析なんてただの方法だからそれだけ切り取ってやってみても、何の意味もない。
しかし方法だけ模倣する組織のなんと多いことか。 -
全体像がわからずに、部分の仕事しか任せないとおおきな失敗につながる。
マニュアル化は、思考停止の始まり。
全体像や基礎的な部分もきちんと教えて、応用が効くようにすることが重要! -
本学OPACはこちらから↓
https://nuhm-lib.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=005022 -
失敗学という失敗をどう活かすかという学問の話
こういう考えが根付けばいいのになあと思う
失敗とは「人の行為が目的を達成できないこと」
使える知識は体感・実感なしにはマスターできない
失敗の階層性①未知への遭遇②社会システム不適合③行政政治の怠慢④企業経営不良⑤組織運営不良⑥個々人の失敗
良い失敗とは、未知なる知識の発見、個々人の未知
悪い失敗とは不注意や誤判断で繰り返される失敗
失敗の原因①無知②不注意③手順の不遵守④誤判断⑤調査検討不足⑥制約条件変化⑦企画不良⑧価値観不良⑨組織運営不良⑩未知
組織が樹木構造になり隣の組織の失敗が共有されない
失敗情報は隠れたがる、単純化したがる、原因は変わりたがる、神話化しやすい、ローカル化しやすい
失敗情報は①事象②経過③原因④対処⑤総括⑥知識化
失敗の聞き手は批判してはいけない
小さいものですべて自分で最初から最後までやってみる
体験をベースに、様々な知識を貪欲に吸収する
いきなり目標を思いついた後にテーマや筋道を建てるのが自然
見えにくい失敗を顕在化させる経済システムが有効
すべての技術は萌芽期、発展期、成熟期、衰退期を辿る
技術が成熟してコストダウンが必要な所で失敗が起きやすい -
・toppointで読む
・なるほど、おんなじような本を書きまくってるということか