墜落現場遺された人たち: 御巣鷹山、日航機123便の真実

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062107464

作品紹介・あらすじ

残酷すぎる真実!初めて証言された極限の悲しみ!事故発生時、遺体の身元確認捜査の責任者が、自らの体験と胸が詰まるような取材で書き下ろした生命の重さを問う鎮魂の書。

感想・レビュー・書評

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  • 御巣鷹山の事故の時、身元確認班長をされた群馬県警の方による手記。

    生存者、遺族、警察、自衛隊、医師・看護師、葬儀屋、近所のお店等、ありとあらゆる関係者のインタビューに基づく。

    生存者であるJAL社員の方の話は本当に辛かった。

    8月。日本に幾つもある忘れてはならない事の1つだと再認識した。

    関わった多くの方のその後の人生や今が、どうか幸せであるように。

  • 残酷すぎる真実、初めて証言された極限の悲しみ-。日航機123便墜落事故発生時、遺体の身元確認捜査の責任者が、自らの体験と遺族、生存者、自衛隊員、医療者たちへの取材で書き下ろした、生命の重さを問う鎮魂の書。
    (2001年)

  • 文章力はともかく、
    実際に作業した人の取材だからか
    答える人がみんなどことなく優しい。
    取材中にすぐ泣いちゃうところも可愛い。

  • この著者の『完全自供』が読みやすかったのでコレも読んでみた。

    現場にヘリポートを作った陸自の施設隊や部分遺体のX線を撮った技師たちなど、表に出ない人達にも取材している部分が特によかった。

  • 震災以降、人の生死について関心が高くなり、日本ではあまりにも有名な航空機事故の実態から何か得られるのではないかと手に取った。
    突如死に直前することとなった時の緊迫した状況や、墜落後の惨状のなかで見られた生死の明暗、命の尊厳、人間の本質などが地獄絵を模写するようなリアリティをもった描写とともに描かれている。
    事故には多種多様な人々が異なる立場で関わっており、それぞれに自身を置き換えながら読み進めたが、死に対する理解はやはり得ることができなかった。ただ、つい先ごろまで談笑していた者が突如ただの肉片に変わり果ててしまうような情景から、人の存在意義や価値については深く考えさせられた。「誰がために生まれ、誰がために死んでいくのか」といったところか。とにかく、日々の生活をもっと大事にしようという気にさせられた。

  • 事故のその後、主に被害者遺族の話。日航社員の話もあり。ルポとして貴重。文体が平易で読みやすい。

  • 「墜落遺体」に続いての本。葬式関係の話が前作にはなくて興味深かった。本当に大変な事故で風化させちゃいけないなと思った。

  • 前作の墜落遺体に引き続き、一気に読み切りました。
    ほとんど無知でしたが、この本を通して事故の真相を知り、ものすごく考えさせられました。今日の危機管理、チームワークなどこの事故から学び、活かしていけることがたくさんあると気づきました。どうか風化されず語り継がれていくことを願っています。

  • 『墜落遺体』著者の飯塚氏が、2000年に関係者へインタビューしてまとめたもの。
    ※文庫あり
    (図書館で借りた本)

  • 日航機墜落についてはたくさんの本が出版されているので、「これは必読!」というレベルではないけれど、
    記憶の補完用に読んでおいてもよいと思える一冊。

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著者プロフィール

飯塚訓
1937(昭和12)年、群馬県に生まれる。日本大学法学部卒業。1960年、群馬県警察官として採用され、以後、警察本部課長、警察署長、警察学校長等を歴任。
1985(昭和60)年、高崎署刑事官在職時に、日航機墜落事故が発生、身元確認班長になる。1996年、退官。
著書に、『新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』(講談社+α文庫)、『墜落の村 御巣鷹山日航機墜落事故をめぐる人びと』(河出書房新社)、『完全自供 殺人魔大久保清vs.捜査官』(講談社)、『墜落捜査 秘境捜索 警察官とその妻たちの事件史』(さくら舎)、『刑事病』(文藝春秋)などがある。
現在は、講演活動などを通じて、日航機事故の語り部として、命の尊さを伝えている。

「2015年 『新装版 墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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