夏の王

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108294

作品紹介・あらすじ

妖精たちの特別な夜-「夏至祭」の前夜、最初のかがり火の火をともす「夏の王」をさがしてほしい。ほんとうは、あんたの妹がその使命を果たすはずだった。妖精を信じる少女オナーは、祖父母の住むアイルランドで事故死した。一年後、その死に責任を感じる双子の姉ローレルがふたたびアイルランドをおとずれると、妖精があらわれ、オナーは現実世界と妖精世界のはざまにいて、彼女の使命をローレルがかわりにやりとげたとき、妖精世界へ迎えられると告げる。そこでローレルは、海賊女王やワシの王に助けられつつ、謎めいた少年イアンとともに「夏の王」をさがしはじめる。メリングのケルトファンタジー第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 妖精たちの特別な夜―「夏至祭」の前夜、最初のかがり火の火をともす「夏の王」をさがしてほしい。ほんとうは、あんたの妹がその使命を果たすはずだった。妖精を信じる少女オナーは、祖父母の住むアイルランドで事故死した。一年後、その死に責任を感じる双子の姉ローレルがふたたびアイルランドをおとずれると、妖精があらわれ、オナーは現実世界と妖精世界のはざまにいて、彼女の使命をローレルがかわりにやりとげたとき、妖精世界へ迎えられると告げる。そこでローレルは、海賊女王やワシの王に助けられつつ、謎めいた少年イアンとともに「夏の王」をさがしはじめる。

  • 幻想的で美しい物語。
    このシリーズに流れる雰囲気がとても好きだったのを覚えている。もう絶版になっていると知り、久しぶりに図書館にあったものを読み返して、こんな本が絶版なんて損失だと思う日々。どこかの出版社で復刻してくれないものだろうか…

  • 双子の姉のローレルは事故死した妹のオナーと妖精国で会うために夏の王を探す約束をした。人間国と妖精国はつかず離れずの関係にあるのか。

  • ヨーロッパには、夏至の日妖精の力が強まって、祝祭が催されるという言い伝えがあると聞いたことがあります。  シェイクスピアの「真夏の夜の夢」は、まさに、夏至の日の夜に繰り広げられる人間と妖精の恋物語。  その「夏至」という言葉と「夏の王」という言葉が微妙にシンクロして、読み始めるまで KiKi の期待はこれ以上はないっていうほど膨らんでいました。  メリングのケルトファンタジー第4弾。  第1巻の「妖精王の月」の後日譚という位置づけの物語です。  

    今号のヒロイン・ローレルの亡くなった双子の妹オナーの日記に出てくる「七者」は、「妖精王の月」で活躍したあの7人なんだろうなぁ。  彼らが登場するのを期待していたんだけど、結局彼らは出ず仕舞い。  まあ、かくも現代人は妖精世界とは別の次元で動いているわけです(笑)  でも、その代わり・・・・といっては何だけど、「妖精王の月」ではちょっと可愛そうな存在だったミディールや、妖精のお医者さん;ハートおばばなど「妖精王の月」の登場人物がちらちらと顔を覗かせるのが嬉しかった♪

    (全文はブログにて)

  • 「妖精王の月」の続編ともとれる、メリングのケルトファンダジー第4作目。

    妖精を信じ、思索にふけるのが好きな妹のオナー
    活動的で現実主義者の姉ローレル
    双子の姉妹はひと夏を過ごしたアイルランドでささいないさかいを起こし、そしてオナーは命を失った。
    オナーは何かを秘密にしていたが、次の年の夏、ローレルはその秘密に直面する事となる。
    オナーが失敗したという≪夏至祭の前までに夏の王を探し出す≫試練を、ローレルは成功させることができるのか?
    そして旅の連れ合い、イアンの内に潜む影とは?

    「妖精王の月」の登場人物もちらりと出演していたのがちょっとうれしかったりして。
    あと副官から妖精王に昇格(?)したミディールの事がものすごく気になっていたので、今回よい伴侶を得られてほっとひと安心。
    バンカラできっぷのよいグローニャウェイル、思慮深く風格高い鷲の王・ライーン、陽気なクラリコーン
    魅力的な登場人物たちにもたっぷり楽しませてもらいました。

    アキル島から7年おきに見られる魔法の島・ハイ・ブラシル。
    アイルランドとその島とをつなぐ篝火の輪を、私も見てみたいなぁ♪

  • 昔夢中で読んだ!だいすき。

  • 「妖精王の月」の続き

  • 妖精達の特別な夜(夏至祭)の前夜、最初のかがり火の火をともす(夏の王)を探して欲しい。本当はあんたの妹がその使命を果たすはずだった。
    妖精を信じるオナーは祖父母の住むアイルランドで事故死した。一年後、その死に責任を感じる双子の姉ローレルがふたたびアイルランドを訪れると、妖精があらわれ、オナーは現実世界と妖精世界のはざまにいて、彼女の使命をローレルがかわりにやりとげたとき、妖精世界へ迎えられると告げる。そこでローレルは海賊女王やワシの王に助けられつつ、謎めいた少年イアンとともに(夏の王)を探し始める。

    これは妖精王の月の続き?みたいなもので、フィンが人間になってからの物語です(と言っても彼は名前しか現れませんが)。他にも妖精王に出てきた人がちらっと登場します。が、この話で魅力的なのはやはりイアンでしょ。男の子は影があると魅力的だと言いますが、まさしくその通り!という感じです。それにしても妖精界というのは生きてる間は行けないということで死んだら行けるということなんでしょうかね・・でも、おもしろかったです。一気に読みました。

  • メリングのケルトファンタジー4冊目。ケルトといえば巨石文化。巨石文化といえば夏至。というわけで、象徴的な『夏の王』というタイトルを見るだけでわくわくしてしまう。
    1作目『妖精王の月』の一応、続編ということになっていて、主人公やストーリーには直接関わりはないけれど、懐かしい名前に幾つか出会うことが出来る。
    舞台設定はシリアスの度合いが増している。『妖精王〜』では、主人公はさらわれた従姉を探す旅に駆り出されたが、この作品では双子の片割れを失った少女が、この世とあの世の間に閉じ込められている姉妹の魂を救い出すための旅に出る。
    この世のものではない者=妖精たちに何らかの役割を要請され(洒落ではないので、念のため)る者には、向こうの世界からの助け手が次々と現れる。そして同時に、彼女の旅路を妨げようという者たちも登場する。
    決められた期日までに、彼女は使命を果たすことが出来るのだろうか。ハラハラしながら、またどんな助けが、どんな手段で現れるのか。
    時を越え、時空を越え、めくるめくような場面の連続に、そして散りばめられたケルト神話のモチーフに溜息すること数え切れず。
    きっと大団円で終わるのだ! と期待しながら、大きなどんでん返しに胸を押さえつつページをめくりましょう。物語は、続きます。

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