- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062114585
作品紹介・あらすじ
CM制作者が手作業で再生した古いフィルム。そこには日本がひた隠しにしてきた過去が映っていた。第48回江戸川乱歩賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩賞ということで結構前に購入。
骨董市で偶然手に入れたリールの中に16ミリフィルムがあるという始まりが面白かったです。
サクッと読みやすかったのですが、ページ数が限られている分、色々なことが表面的に描かれていたため、あまり印象が「フィルム」しか覚えていません。もう少し深く掘り下げていたら、良かったかもしれません。
ちなみにテレビドラマ化もされましたが、主人公の日下はいません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了日2012/08
前回読んだ同作者の作品が面白かったので江戸川乱歩賞受賞作のこちらを期待大で読みました。
でも、釣りの描写がくどくどしく、全く釣りのことがわからない私にはちんぷんかんぷんで飛ばし読み。
あと、時代背景がコロコロ変わり過ぎて、時系列もバラバラで、また変わる際の書きだしがこれまたちんぷんかんぷん。
だいぶ読み進めて、「ああ、過去の事か」ってわかるような感じ。
事件のかぎが誰もが口を閉ざす第2次世界大戦下の戦争犯罪って言うテーマは面白いけど。。。
期待しすぎた。 -
戦争を教科書やテレビ、インターネットなどを通してしか知らない私にとって、似たような事も実際には沢山あったのかもしれないと思うと切なくなりました。
主な登場人物のアクが強いのが気になりましたが、歴史上の人物が話の中で登場するので、話の内容は入りやすかったと思います。
ただ、花さんが何故骨董市にいたのか、話していた理由では共感出来ないままだったので、ちょっとモヤモヤしています。
因みに私の中で大西さんのイメージは、Ikkoさんだったので、読み終わった今もまだ脳内では『とんだけぇ~』と騒いでるIkkoさんと懐かしいブルーハーツの曲で騒がしい事になってます(^_^;) -
リールからフィルムが出て来た辺は面白かったものの、
話が行き着いた先はうーん。
ちょっと、題材が大袈裟に感じた。
最後、話が放り出された感が・・ -
まあまあ面白かった。月森進之介は、射殺された子供を埋めた事に違いはないんだろうけど、殺してはいないと思う。
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第48回江戸川乱歩賞受賞作ってことだが・・・、自分の江戸川乱歩賞受賞作のイメージは、玉石混交!!
まぁ、新人の作品が対象ってことで仕方ないのかもしれないが、この作品はハズレだな。
戦時中に撮影された1本のフィルムが発見され、それを巡ってのストーリーが展開されるわけだが、いささか風呂敷を広げ過ぎてる。フィルムを追う謎の男が出てきたり、世襲議員が出てきたり、読み始めた時には、こりゃスケールの大きな展開になりそうだな、って思ったんだが、尻すぼみ!
フィルムにどんな謎が隠されてるのか気にしてたのに、ちっぽけな謎!登場人物も内面まで細かく描かれてないから、薄っぺらな印象しか残らない。
なにより、結末がハッキリしていない。勧善懲悪、ハッピーエンドと言わないまでも、結末がハッキリしてないのは好みじゃない。
人間を殺しておいて、その殺人者がどうなったのか最後まで書いて欲しい。そういえば、この本を読んでる間、小沢一郎の顔がイメージとして浮かんできたな。あの人も悪そうな顔だからな。
ストーリーの構想は面白いんだが、人間を描けてないし謎解きも中途半端。もっと丁寧に描けてれば面白いと思うんだが、頑張って☆3個。