ヘンリーたけしレウィツキーの夏の紀行

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062115209

作品紹介・あらすじ

千年前、西洋からシルクロードを渡ってきたユダヤ人は、東洋の京で中国人になった。地中海のへりから旅立ち、いくつもの砂漠を経て、一つの国にしばらくたたずんでから、またもう一つの国に向って、渡り歩いて、そして住みついた。渡ってきては、なった。李となった。趙となった。ここまで渡ってきたのだから、さらにこちらから遠くない海を越えてもしかしたら日本へ…次の路地から、とつぜん、大勢の声が聞こえてきた。「老外!」という、いくつもの高さの声が、同時に石の塀と塀の間でこだました。"名前"という謎を抱えてアメリカから日本、そして中国へ。国境を越え歴史を遡る、新たなアイデンティティの旅が始まった。いま最も注目すべき日本語作家・リービ英雄の最新傑作。

著者プロフィール

リービ英雄(1950・11・29~)小説家。アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。少年時代を台湾、香港で過ごす。プリンストン大学とスタンフォード大学で日本文学の教鞭を執り、『万葉集』の英訳により全米図書賞を受賞。1989年から日本に定住。1987年、「群像」に「星条旗の聞えない部屋」を発表し小説家としてデビュー。1992年に作品集『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞を受賞し、西洋人で初の日本文学作家として注目を浴びる。2005年『千々にくだけて』で大佛次郎賞、2009年『仮の水』で伊藤整文学賞 、2016年『模範郷』で読売文学賞、2021年『天路』で野間文芸賞を受賞。法政大学名誉教授。

「2023年 『日本語の勝利/アイデンティティーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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