島ノート 振り飛車編

著者 : 島朗

• 講談社 (2002年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

序盤でリードする新戦法を初公開-鬼殺し向かい飛車、3・4・3戦法、中田功XP、カメレオン戦法、森下流ゴキゲン破り、相穴熊2002年型9筋逆襲作戦、右四間返し、ほか居飛車党も必見の「主導権を奪える戦法」を一挙に。四間飛車持久戦を初めて体系化-藤井システムvs穴熊、藤井システムvsカマボコ、鈴木システムの原理と最新傾向を豊富な実戦例をもとに示し、指しこなすコツを伝授。級位者にもわかりやすい二部構成-基本で戦法の狙いを明快に解説、応用で対策や参考手順を研究する二部構成で級位者から高段者まで棋力に応じた活用が可能。

感想・レビュー・書評

[‍おうちL27号さんの感想 · 2020年4月26日]

古い本だけど今読んでも面白い
居飛車編はいつ出るんだ

[別府さんの感想 · 2014年3月2日]

2002年に刊行された振り飛車の定跡書。著者は居飛車党で知られる初代竜王。本書は分量・内容ともに十分だが絶版のため市場でも価格が高騰している。

【目次】
向かい飛車の章
　鬼殺し向かい飛車　後手が握る主導権
　　①桂捨て作戦
　　②筋違い角鬼殺し向かい飛車
　新・升田流向かい飛車　常識を覆した新手
　　①鈴木スペシャル
　 　②やまびこ飛車
　△３二金型向かい飛車　居飛車穴熊を阻む
　 　①小倉流△２三飛
　　②三浦流一手得作戦
　　③△５二金左型VS穴熊
　△３二銀型向かい飛車　軽いさばきの妙味
　メリケン向かい飛車　アマが究めた速攻

三間飛車の章
　新・早石田　人気戦法に新研究
　　①先手早石田VS△４二玉
　　②先手早石田VS△５四歩
　　③先崎流後手早石田破り
　 　④３・４・３戦法
　新・石田流　天敵を破る改良形
　　①久保流棒金破り
　 　②森内流引き角棒金
　　③穴熊破りダイヤモンド美濃
　中田功XP　穴熊崩しの新機軸

中飛車の章
　ゴキゲン中飛車　居飛車の試行錯誤
　　①丸山ワクチン
　 　②田村流
　　③青野新手
　　④飛先即交換型
　　⑤森下流ゴキゲン破り
　 　⑥先手５筋位取り型
　カメレオン戦法　変幻自在の力戦形

四間飛車の章
　藤井システムVS穴熊　進化の究極を追う
　 　①△３二銀型
　　②△４三銀型VS▲８八玉
　　③△４三銀型VS▲５五歩
　　④△４三銀型VS▲８六角
　　⑤△３二飛型
　　⑥▲５五角戦法
　　⑦2002年型早囲いVS△７四歩
　　⑧先手藤井システム最前線
　藤井システムVSカマボコ　人気根強い穏健策
　　①穴熊組み替え作戦
　　②陽動カマボコ
　 藤井システムVS急戦　定跡にない秘手
　　①羽生流右▲４六銀
　　②対右△６四銀終盤一気作戦
　鈴木システム　新発想の穴熊対策
　　①対▲６八角型穴熊
　　②対▲５九角型穴熊
　　③飛車殺し作戦
　相穴熊　振り穴破る新手法
　　①銀冠穴熊▲２四歩作戦
　　②穴熊破り石田流
　　③矢倉はずし▲５七銀
　　④三浦流早仕掛け
　居飛車定跡外戦法　有力な個性派たち
　 　①新・鳥刺し
　　 ②新・かまいたち
　　 ③地下鉄飛車
　 ④高田流逆棒銀

[mackeynayaさんの感想 · 2012年5月12日]

現在の角交換型振り飛車の隆盛は、この本がキッカケと言っても過言ではないと思います。

[oze2004さんの感想 · 2006年2月24日]

これも　いわばバイブル

[osumiさんの感想 · 2005年9月27日]

ここまで真理を書いてくれた棋書はそうそうないです。1800円でも安いくらい

著者プロフィール

1963年東京生まれ。75年高柳敏夫名誉九段に入門。80年四段、94年八段、08年九段、88年第１期竜王のタイトル獲得。羽生・佐藤康・森内との通称「島研」主宰。著書に「読みの技法」「島ノート」他。

「2018年 『純粋なるもの 羽生世代の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」