中原の虹 第一巻

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著者 : 浅田次郎
  • 講談社 (2006年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062136068

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中原の虹 第一巻の感想・レビュー・書評

  • 『蒼穹の昴』からなる中国歴史シリーズの3作目となる本作品は清朝が滅亡する時代の物語。
    主人公は張作林だが、1作目のメインだった清朝関係の人物も多く登場するので、ファンとしては続編らしさがとてもうれしい。この作品から読み始めても充分面白いだろうが、やはり1作目を読んでから読み始めてほしい。
    けっこうな長編であるがさすがの筆力で一気に読める。著者は人物描写が抜群に優れているので、各人物への感情移入が忙しい。いわゆる“泣かせ”が苦手な人にはわざとらしく感じる箇所も多いかもしれないが、壮大な物語の一部だと思えばそれほどでもない。
    シリーズ全般の魅力は、基本は史実に基づいているが細部にリアリティが溢れておりどこまでが本当かわからないところにある。

  • 浅田次郎さんの近代中国(清朝末期~張作霖爆殺事件あたり)もの。『蒼穹の昴』、『珍妃の井戸』、本作、『マンチュリアン・レポート』と続くが、ばらばらに読んでしまった。が、それぞれの作品単独でも面白さは十分に味わえる。

    学校の歴史の授業での張作霖と言えば、たった一言『1928年張作霖爆殺事件』で終わるが、歴史の背後には、人をめぐる熱いドラマがあるということを感じさせてくれる。

    もちろん、これはノンフィクションではないが、若き満州馬賊の総攬把(ツォランパ:大親分)張作霖を軸とする清朝末期のロマンが溢れている。

    浅田さんの文章は、読んでいて心地よい。リズムがいいのだと思う。

    全4巻のうち、まだ1冊を読了したばかり。じっくりと読み進めたい。

  • 実在の人物である張作霖のお話です。
    「蒼穹の昴」では宮廷内のきらびやかな印象が多かったのですが、この物語は、馬賊の男臭~い感じがとても印象的でした。張作霖がとにかくカッコよく描かれています。
    西太后が亡くなるあたりのシーン、宋教仁の演説のシーンのあたりは大号泣でした。
    ハードカバーで4冊ありますが、あっという間に読み終わりました。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    英雄たちが、大地を駆ける。
    隠された王者の証「龍玉」を求めて、壮大な冒険が、いま幕を開ける。
    人間の強さと美しさを描ききった中国歴史小説、刊行開始!

    「鬼でも仏でもねえ。俺様は、張作霖だ」
    「汝、満洲の覇者となれ」と予言を受けた貧しき青年、張作霖。のちに満洲馬賊の長となるその男は、大いなる国の未来を、手に入れるのか。
    栄華を誇った王朝に落日が迫り、新たなる英雄が生まれる。

    第42回吉川英治文学賞受賞

    【キーワード】
    単行本・シリーズ・歴史小説・中国


    +++1

  • この巻は張作霖とその壮士である李春雷の馬賊として酷いことをしていた話である。人を殺すことをなんとも思わなくなるとはどういう感覚をしているのだろうか?中国人の人なりを淡々と描いているところは浅田氏の凄い筆力だ。官僚は権力をかさにして民衆を抑圧しているところは今の共産主義体制そのものだと思う。次巻では春児が活躍するのだろうか?人の好い登場人物が出てきてほしいと切に願う。

  • 【読了メモ】(150120 16:30) 浅田次郎『中原の虹』(一)/講談社/2006 Sep 25th/ただ一度会いたい、を、こんな形で叶えるものなのか…。しかしマァこれは私の感覚だ。世の中何もかも、ただそれとしてあるだけなんだろうし。

  • 素晴らしい作品です!!
    馬賊の張作霖、西太后の死、袁世凱の野望、そして越過長城まで。特に第四巻後半の兄春雷が将軍という立場を弁えながら、弟春児、妹玲玲に再会する場面には落涙。蒼穹★5.0、珍妃★4.8、中原★4.9。次はマンチュリアンへ。シリーズが読了したら、すぐにでも蒼穹から読み返したい気分です。引用候補もたくさんありますが、厳選してUPします。【第42回吉川英治文学賞、おくダマ賞2015】

  • 清の時代が終わろうとするとき、他国の植民地支配を避けるために西太后が秘密裏に策を講じていく。最後がかなりあっさり終わってしまうところが残念。龍玉がどこへ行ったのか書いてほしいなと思う。

  • 物語がここから始まる予感。

    …いや、もうシリーズ9冊読んでますが…

    この辺りの歴史は守備範囲外なので、どうなるのか全然わからないのが、面白い。

    蒼穹の昴を読んだ時にも思ったのだけど、歴史を物語る部分と家族の情を描いた部分があまりにもテンションが違う気がして、戸惑います。
    どちらも面白いんだけどね。

    文秀と春児の今後が楽しみ。

  • 「蒼穹の昴」続編ということで読み始めました。馬賊のお話がメインで、躍動感があり、どんどん読んでしまいました。浅田さんの風景描写、心の描き方など、繊細でリアルで、気に入っています。

  • 著者の「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」を読んで恐らく11年以上になります。それが浅田次郎との初めての出会いで強烈な印象でした。今回は張作霖を主人公として前作「蒼穹の昴」の主人公・春児(春雲)とその兄・春雷が登場します。西太后と春雲が張作霖の報告を聞く中で側近の名前から兄・春雷であることを直感する場面はちょっと感動的な映画を見るようなシーンです。張作霖の側近たちが集まってきて集団を形成していく場面は「梁山泊」を思い出させる部分があります。少し冗長な書き出しでしたが、この辺りから次巻へ向けての展開が楽しみになってきました。

  • 満州の覇者 張作霖が馬賊の頭として台頭しはじめた時代。
    貧しき百姓の飢餓の運命に逆らい出奔した李家の三男 春雷が今回は主人公のよう。
    存在を忘れてすらいた人物だけど、やはり春雲の兄が無事生きていて嬉しく思った。

    弟とは正反対の無頼の道を生きてきた彼が、張作霖との出会いをきっかけに迎えた黎明。
    ばあさまから伝えられた勇ましくも不穏な予言は重く付きまとうけれど、飢渇する民を救うために抱いた度し難くも崇高な野望の脈動に胸躍る。

    ばあさまが初っ端から予言を大盤振る舞いしているのは少し笑えた。
    光緒帝の再登場の姿は、痛ましい。

  • 資料ID:W0141408
    請求記号: 913.6||A 81||1
    配架場所: 本館1F電動書架C

  • 「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」に続く、清朝末期の中国の混乱を描く長編歴史小説

  • 学生時代、友人よんちゃんから進められてハマッた
    「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」の、続編。

    やー・・・っと読めた!!!涙
    四巻もある大作の壁は高く、心身ともに余裕がない・・・と
    いままで手がつけられませんでした。
    期日のある積み本たちが落ち着いたから、一気に読むぜー!

    前作の主人公・李春雲の兄が主人公な時点で泣ける。
    あと、張作霖がめちゃめちゃかっこいい。
    キョウカショ的には正直存在の薄い彼が
    しょっぱなでいきなり龍玉を手にするときは驚いた。

    やはりこの清末期の中国史は本当に面白い。
    二巻以降どうなっていくのか。
    わくわく。

  • 蒼穹の昴、珍妃の井戸に続く第三弾。張作霖が馬賊から重要人物に成り上がるまでの物語。
    チュンルや占い婆が再登場して懐かしかった。
    本物の張作霖がどのような人物か分からないが、本編では豪快な人物として活き活きと描かれている。

  • 『蒼穹の昴』の登場人物や時代が重なり、視点や焦点が違うところにあたっている。
    中国語のルビが、なかなかいい。
    音で伝わるものってあるんだと、音のでない本から感じさせられた。

    中国語を習っていたら、もっと味わい深いものがあっただろう。

  • 相変わらず素晴らしい。

  • 張作霖の話。マンチュリアンレポートの前によむべきだったか?続きがたのしみ。

  • ドラマ「蒼穹の昴」が始まってから少しづつ読んでいました
    小説としては「蒼穹の昴」、「珍姫の井戸」の続編
    全2作を読んでいないと面白さ半減でしょうね
    このシリーズは実在の人物が半分くらい登場するし
    架空の人物もモデルがいたりするし、歴史の流れが良くわかって
    日本の幕末から明治にかけての時代、となりの中国では
    こんなことがおこっていたんだなぁとすごく勉強になりました
    今からたった150年位しか前じゃないんですよね
    今作では春児(チュンル)と春雷(チュンレイ)、玲玲(リンリン)の
    3人の貧しい健気な兄弟が再会できたことが嬉しかった
    西太后、光緒帝の悲しい親子の死は辛かった
    張作霖(チャンヅオリン)たち馬賊の男らしさに胸が痛かった
    革命をめざす人、亡命をした人、歴史を記憶する人
    小説に出てくるすべての人たちが生き生きと心の中でまだ生きています
    浅田次郎さんは、この小説を書く為に小説家になったとのことです
    わたしは、この小説を読む事が出来て本当に良かったと思います

  • 蒼穹の昴の続編に位置する。
    近現代の歴史に疎いため、この小説の面白さを
    充分に堪能できていないかもしれない。
    張作霖が主人公であるが、袁世凱などその他周辺人物を
    中心に読んでも面白いはず。
    長城を超える所で終わるが、自分の「超過長城」は何かを
    考えさせられた。

  • 津市安濃図書館。

    例の"蒼穹の昴」シリーズ。

  • 『蒼穹の昴』の続編。前作の主人公・春雲のお兄ちゃんと張作霖が活躍するお話です。ついに中華の運命を握る『龍玉』が新たな持ち主の手に渡る。果たして中華の覇者となるのは誰か?人々の欲望が絡み合い、新たな緊張の局面を迎えます。浅田さんはすごいですね~。ハラハラ・ドキドキ、しかも感動しちゃって、号泣です。面白かった!

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