- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062138475
作品紹介・あらすじ
日本サッカーへの置き手紙。
忘れたき惨敗こそ深く静かに省みよ
結局、日本代表はまだまだチームとして成熟していなかった。プロ意識がまだまだ足りなかった。プロとは何かということがまだ分かっていない。この仕事で生きているのだという自覚が足りない。世界との差は結局、そこにある。――<本文より>
感想・レビュー・書評
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ドイツW杯で惨敗に終わったジーコ自身の備忘録。
前半は、W杯のオーストラリア戦から敗退が決まったブラジル戦までを詳細に追い、後半はトルシエジャパンの反省として、ジーコがW杯までチームができていく場面を、ジーコの視点から振り返っている。(インタビュー時点では、トルコで監督を務めている。)
読後の感想としては、ジーコが代表選手を大人扱いにしすぎて、選手が自立せずに、チームとしての成熟していなかったことがW杯での敗因だが、ジーコが日本の代表選手としての文化も含めたメンタリティを見抜けずなかったとともに、ブラジルの文化を中心として強者としてのマネジメント(試合前での選手発表、練習の全公開等)をしてしまったことにも責任があると思った。
これは、どちらかだけに一方的に問題があるのではなく、監督と選手の相互作用であり、当時の日本には早すぎた指導法だったのではないかと思う。自立するにもやはり時間はかかる。報道では知りえない当時のチームの様子を監督目線で語っており、これらを財産として、今後に生かしてほしいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色んな人の色んな見方がある。ジーコは監督としてではなく、モチベーターとして最高の人だったと思う。
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ジーコジャパンの足跡を今だからこそ。