最強の天使

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062140706

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  • 今生きてる、全ての人がきっと最強の天使。
    つらつらと繋がって生き残ってきた果てにある存在なんだっとゆーことに
    改めて思い至らせてくれて感謝。

    父家出、母を責めるじじい。
    なかなか衝撃的なワンシーンで、クリシュー、もうちょっといろいろ
    心に暗い部分抱えてて、とゆー話になるかと思いきや、
    案外かろやかにいろいろ描かれていって、結構明るいはなしだった。
    幼い頃の自分の中での記憶の改竄ってのがちょこちょこあって、
    それが、そうじゃなかった、と気づかされるたびに、
    ぎゅっと蓋をしてたなにかが開いて、風がとおるように、
    クリシューの心が開かれていく感じがよかった。
    でも好きな子のはしる姿を、画にするなんて、なかなかクリシュー芸術肌だね。
    ハム君の誤解は笑った。
    まあ、そんなとこだろーとは思ったけど。
    もし、その通りの手紙だったら、また違った感じのストーリーになったかも。

    じじいは最初、ほんっと最悪のイメージだったけど、
    ラストのエロじじいに爆笑。孫のためにとっさにフォローしてくれるとはっ。
    が、それならもうちょっと早く和解しててもよかったのでは、とちょっと思う。

    父は殆ど、出番も、存在感もなかったなー。
    つーかなぜそんな近くで働いてんだよ、ありえないー。
    あんたの後悔まで背負いたくない、とゆークリシューに同感。

    が、いつか、
    いつか、また、面と向かって会う日がくるのかもなー。
    でもそんときはきっとクリシューの方がずっと大人なんだろうけど。

  • 読み始めたらすぐに読み終わってしまった!
    重すぎなかったけれど面白かった!

  • 「カラフルな闇」の続編、本作の主人公は男の子のクリシューで前作の主人公志帆も重要な役どころで登場する。
    メインテーマ「祖父との和解」を中心に、もう間もなく遠くへ引っ越しする主人公の葛藤を上手く書き込んだ佳作。ジュブナイル(なんだろうな)にしておくのは惜しいが、ジュブナイル世代に是非読んでもらいたい。若いからこそ共感持てる部分が多いはず。

    それにしても、たった1時間の読書時間で読めてしまうのに、この爽やかな後感触はなんだ!力任せでないストレート、いいなあ、こういうの。

  • 中学生が読んだらさわやかだろうなーって感じのお話でした。

  • きのう読み始めてきょう読了。「カラフルな闇」スピンオフ?
    前作を読んだのがしばらく前なのでうろ覚えで、だからかもしれないけれど、はじめのうちちょっと文章に乗れなかった。あるいは男の子視点だったから?文章への違和感は最後まで抜けなかったけれど、中盤あたりからは比較的気にせず読めた。でもやっぱり、なんかどこか、クリシューが軽んじられている気がしてならない。
    この頃の作品の方が、文やつくりは多少ガタついてるけどそのぶん好きかもしれない。

  • カラフルな闇に出てくる男の子目線の話だったような気がする。また読みたい。

  • 可もなく不可もなく、かなあ。
    登場人物一人ひとりをもうちょっとだけ深く掘り下げればより面白いかもしれない。
    でも「じじい」はいいなあ。
    こういう「じじい」は微笑ましい。

  • ■はじまりは、衝撃的な二通の手紙。同性の後輩からは「とても好きです」。絶縁状態の人物からは「会わせていただけないか」。中学生・周一郎の最強の遺伝子が、今、目を覚ます。

    ■■児童文学。ちょっとしたすれ違いから起こる人間模様。

  • 中学生時代のよく読んだお話に似ている。
    主人公が行動を起こしてくれるので、じれったい気持ちにはならなかった。おじいちゃん関係の話には弱いので、おじいちゃんが最後まで悪者じゃなくてよかったー。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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