- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062141284
感想・レビュー・書評
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好きな果物は苺。ミルクの海でつぶして食べる――。財閥の御曹司と離婚して1年、乃里子はやっと自分を取りもどした。苺をつぶしながら考える――女の幸福って何かしら?女と男の理想的距離はどれくらい?でも、もう焦らない。楽しく生きてみるわ。――現代女性の愛を、真摯に美しく描く傑作長編小説。
主人公の生き方は潔いなあ。
男女の関係っていろいろあるんだなあ。
男と女の機微。私はまだまだそういうことが分かるには子供だけど。
長く独身でいる分、そういうものがあるってことは分かる。
私が、好きな人とすんなり若く結婚してたら、そんなものの存在さえ
気付かなかったと思う(負け惜しみでなく)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すてき。
田辺さんの作品は、
人間を好きにさせてくれる。
3部作のラスト。
またじっくりと、ゆっくりと
3冊とも読みなおしたい。
装丁は大久保伸子さん
(2008.1.14) -
乃里子のお話3部作の最終作。1部、2部より勢いがない分、落ち着いてじんわり読める最後でした。いい具合に落ち着いた乃里子と剛の会話がとてもいい。本当の意味でのハッピーエンドってこういうことかも。女性のみなさんには3作通して是非読んでいただきたいです。
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結局乃里子は自由なというか気ままな生活を手に入れつつ
元だんなの剛ちゃんともうまくいくんだなぁ。 -
2007.11.08
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「言い寄る」が主人公の独身時代を、「私的生活」が結婚時代を、「苺をつぶしながら」がバツイチ時代を書いてます。
前の二作に共感するとこが多かったためか、少し勢いが足りない印象。
でも、主人公の、仕事や友達との付き合いを大事にしてる、自由な生活に憧れます。
すこしとっぴょうしもないとこもあるけど「野良猫ライフ」をやってみたいです。
”「やさしい声を出す機械」が壊れてしまったら……もう二度と治すことはできない”
別れてしまった主人公と元旦那だけど、「友達として」のやりとりというか、心の動きが、せつなくなります。
何年か経てばこの本が一番共感するかも、しれないです。