- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062148832
作品紹介・あらすじ
ムーミンだにが、ゆきにおおわれる、ふゆ。スナフキンはひとりで、たびにでてしまいます。ともだちがいないと、さびしいね、ムーミン。でも…。
感想・レビュー・書評
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ムーミンたちも冬眠することを今になって知りました。
冬の間、スナフキンは南の国へ旅に出て春まで戻りません。しばらく寂しくなります。その寂しい思いを引きずるムーミン…。ムーミン谷の美しい秋の動・植物の様子を通して冬の間の寒さや厳しさがやがて春を迎える備えの時である事を何となく知りスナフキンを元気に送り出す決心をします。
お別れの日の朝…。スナフキンが作った歌を歌います。ムーミンも一緒に歌います。
この歌詞に目頭が震えた。
スナフキンはいつも私に一歩踏み出す勇気をくれる。素敵な一冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ムーミンらしい季節感があるのんびりとした雰囲気。ムーミンの考える、寂しい気持ちよりも、未来の楽しいことを考えて。想像のページで描かれる明るい雰囲気の絵、とても大切なことだと思う。
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ムーミンって冬眠するんだね!知らなかったよ・・・。なら、スナフキンが旅に出てもさみしくないじゃないか・・・!?ということは置いといて、良い絵本。植物も虫もみんな、見えないところでの準備が必要なんだね。
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[墨田区図書館]
「ムーミンのたからもの」、「ムーミンのふしぎ」に次いで読んだ「ムーミンのともだち」。
いつもどおり、ちょっと字が多いのが大変だけど、かわいいイラストで子供受けします。きっと家にある白いムーミンのぬいぐるみもその人気に一役買っているとは思いますが(笑)
この3冊しかないのが残念、と思いながら松田さんの本を検索していたら、なんと「ホネホネ」シリーズもこの方の本だった!なんかすごーくジャンル違いで不思議な気もするけれど、そちらも面白い、図鑑的なシリーズ。余談だけど、こういう繋がりが感じられるから、検索機能っていいな、と再認識。 -
冬になると旅に出てしまうスナフキンのことを考えてしょんぼりするムーミンの話。
秋や冬の初めの物悲しさを思い浮かべるけど、その後にくる春の明るくウキウキする気持ちも体験出来る絵本でした。
1人でペラペラめくってるだけだとあまり興味を持たなかなった息子も、ちょうちょはサナギから出てくるとか、チューリップは球根から生えてくる、などを教えながら読んだから「楽しかったねー!」と言って本を閉じました。
一緒に読んであげるって大事ですね。 -
冬の間ムーミン谷を離れて旅に出るスナフキンを思い寂しくなるムーミントロール。冬を越すタンポポや蛹、球根。会えない時間に友だちのことを考えること。
原作:トーベ・ヤンソン、文:松田素子、絵:スタジオ・メルファン。 -
※息子(小5)の感想
ムーミンには、スナフキンという友達がいました。冬になるとスナフキンは、南の国へ旅に出てしまいます。
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ムーミンは悲しくなりました。でも、春になるとスナフキンは帰ってきます。そう考えると楽しくなってきました。
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スナフキンが行ってしまう日、昨日スナフキンと一緒に作った歌を歌いました。ムーミンは嬉しくなって叫びました。僕も一緒に歌う!と。
そして冬がやってきました。ムーミンは冬眠します。長い冬のあとには春がやってきます。スナフキンも帰ってきます。それまでムーミンは休みます。
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そんなお話です。
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※母のお気に入りセリフ
「ねっこがものすごーくながい。どうしてそんなに ながく のばす ひつようが あるんだ!というほど ながい。
しかし、ねっこがあれば、いつか また さくんだ。みえないところで、じゅんびを しているってわけさ」
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旅に出るスナフキン、冬眠するムーミン、怒るミイ。
キャラクターの性格がよく出ています。
子どもの頃見た「ムーミン」のアニメを思い出しながら、全てのキャラクターの声色を変えながら、読み聞かせしました。
読んでいて楽しい絵本。 -
大好きなスナフキンが旅に出てしまうので、ムーミンは少し寂しく感じています。でも、スナフキンの自由を子どもながらにちゃんと尊重しています。
ある日ムーミンとフローレンが木に止まっているサナギが寒くて可哀相だから家に持って帰ろうとします。するとミイが「寒い冬を過ごさなければ幸せな蝶々になれない」と言って抗議します。キツイ言い方をするけど、ミイは結構お利口さんです。
寒くて寂しい冬が来ても、やがてまた春がやって来る。人生も多分、そうなのでしょうね。