- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062149181
感想・レビュー・書評
-
こちらの作品は、2015年8月1日に読了していますが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年6月16日)書いておきます。
著者、翔田寛さん。
どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
翔田 寛(しょうだ かん、1958年 -)は、日本の小説家・推理作家。東京都出身。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。
美術館勤務および大学での美術史教員の経験がある。2000年、「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞。2001年、同作を含む短編集『影踏み鬼』で単行本デビュー。以降、歴史上の人物を登場させる作品を、3作続けて刊行。2008年、「誘拐児」で第54回江戸川乱歩賞を受賞した(末浦広海の「訣別の森」と同時受賞)。
で、こちらの作品ですが、上記に書かれているとおり、江戸川乱歩賞を受賞された作品です。
内容を適当なところからコピペすると、
圧倒的筆力。緊迫と感動の江戸川賞受賞作。昭和21年に起こった未解決の誘拐事件。その15年後に起きた女性惨殺事件。二つの事件が思わぬ形で繋がってゆく。圧倒的筆力で描く本年度江戸川乱歩賞受賞作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了日2011/01
登場人物に特徴がなさ過ぎて、刑事2組の見わけが最後までつかなかった。
物語も特に残るようなものがなくて、残念。
(忘れちゃいそうなんであらすじ書いとこ。)
終戦後に起こった誘拐事件。
誘拐された子どもは戻らず、身代金も盗まれる。そして、15年後、一人の男の母親が死ぬ間際に残した言葉から、15年前の誘拐事件が再び動き出す。
そして、全く別の場所で、ハンドバックとデパートの紙袋を持った女が殺される。
15年前と現在に起こった2つの事件がどう絡み合っていくのか。
戦後の混乱期の中、女手ひとつで育ててくれた母は、本当の母親ではないのか?それどころか、自分を誘拐し虐待した女なのか?
結局、最後どうなったんだったけ?と思うくらい印象に残らない本でした。 -
最初のドラマティックな始まりで期待をしたけれど段々と話が小さく小さくなっていく感じで最終的に物足りなかった。
同じ事件を別のアプローチで探る二組の刑事が登場するけれど二組登場する意味があまり感じられず、場面転換が多くなり読み辛いだけだった。 -
おもしろいけどかわいそう
-
2018_07_10-079
-
第54回江戸川乱歩賞受賞作。最後の方はあまり意味がわからない会話でした
-
面白いし、文章も人物描写の深みは足らないが上手いし、全体の時代背景と人情味も申し分ないが如何せんパンチがない。プロットに破綻も見える。結局、諸先生方の乱歩賞講評に書かれているのと同じ感想だった。恩田氏も仰っておられたがこのタイトル何とかならないんですかね。作品愛が感じられないです。書籍化の時に担当編集がもう少し考えないといかんですな。
-
終戦頃は物資が貧窮して食べ物に困る時代。誘拐された5歳児と身代金の受渡場所は闇市。犯人の巧妙な罠により、受渡は失敗に終わる。身代金は奪われ誘拐児は帰ってこなかった。それから月日は流れ…
-
江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取ってみた。ストーリーは終戦後すぐに起きた誘拐事件とその事件が時効になる直前の15年後に起きた事件、という設定。まず舞台設定の描写については、雰囲気、空気がなかなかよく伝わってきて、時代考証はなかなかいい。登場人物ごとの細切れのストーリーを何度も入れ替えながらストーリーを進めていくという手法自体はありだと思うが、ちょっと読みづらい。理由は登場人物がどうストーリーに絡んでいくのか、やや細切れ過ぎるからだと思う。特に最初は。登場人物の書き分けも十分だし、作者の力量を感じるが、後半に入るまではちょっと読む側の負担が重いと思う。まあ、そこんところは人それぞれだと思うが。緻密な作風が好きな人もいるだろうし。最後まで真犯人が分からない設定で、読後の満足感はまあよかった。ただやっぱり、自分の趣味としてはもうちょっと楽に読ませてくれよ、という感想。
-
平成28年6月23日読了