今夜ウォッカが滴る肉体

著者 :
  • 講談社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062151283

感想・レビュー・書評

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  • 「僕の闘いと、手放した言葉。
     そして、すべてが歪み始めた13歳の夏を。」

    タイトルがかなり目を惹きます。
    やらしい作品では全くありません。
    装丁の月が綺麗。
    図書館で借りました。

    そうかぁ、23歳で書いたのかぁ。
    自分より年下でこんな文章描いちゃうなんて、
    なんだか悔しい。苦笑

    こちらの作品も、
    問いかけていく物語。

    夜、雨、十六夜、ルナ、閉ざされた空間のお話。

    自分の中に、
    誰かの侵入を拒む、十六夜。
    誕生日の夜、
    目の前にあらわれたルナという少女。

    彼女の正体は?
    そして僕がずっと閉じ込めていた過去が姿を現す。

    必然のように、
    登場人物たちが動き回ります。

    人は、
    群れになると
    大きな波のように
    突風のように
    個人を攻撃することができる。
    それは凶器かもしれない。

    かなしいなあ。

    だけど、
    十六夜が動き出す瞬間に
    少し救われました。

    そんな簡単に幸せにはなれないけど、
    幸せの方角を探すことはできるかもしれない。



    「正面からぶつかるだけが人生じゃない」

    「人間と人間の間に“一貫した感情の共有”なんて生まれない。」


    だけど。

    だけど。

    そんな作品でした。

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