皿と紙ひこうき

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 126
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062163330

作品紹介・あらすじ

陶芸家の小さな集落で育った高校1年生、由香。東京から来た、かっこいいけど無口な転校生と、心は通うのか-。

感想・レビュー・書評

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  • 作者がCMの日田市に惚れ込み描いたらしい。
    確かにあのシリーズのCMは素敵と私も思う。
    だけど、そのイメージを再現したいがために、本来の筆が生きていない気がした。雰囲気やお話としては好きな部類なのに…方言が気になり、話が入って来ない…
    方言で表現するならば、やはり、生きた方言でなければ。正しい方言と、生きた方言は違うから…

    実際に現地の言葉と接してるから、辛口かもしれません。ごめんなさい。

  • とても素敵なお話でした。
    主人公と都会から来た転校生との交流。
    途中、大岡信さんの詩を引用したところがすごく印象的でした。
    石井さんの作品をもっと読もう。

  • 陶芸家の小さな集落で育った高校1年生、由香。東京から来た、かっこいいけど無口な転校生と、心は通うのか-。

  • 九州の田舎らしい温かさと閉塞感、そして思春期の揺れる心の動きを、優しく丁寧に切り取っている印象を受けました。東京から来た転校生の存在も物語にメリハリを与えていて、ジャンルとしては児童書の括りになるかと思いますが、大人が読んでもしみじみする一冊だと感じました。

  • 陶芸の山に住む女子高生。東京からの転校生。弁論部の先輩。親友の恋。出会った詩。捨てられた動物死体。山を出た叔父。祖母の入院。夏休み。臼の音。
    全てのエピソードが主人公にポンとぶつかり流れ去る。それでいて主人公を形作るものとなる。巧いなあと感服。

  • →「旅ゴコロを誘われて~『皿と紙ひこうき』」
    https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/a66ae01478fb15291e1d9f99c84d2cfe

  • ぎーっ、とん。ぎーっ、とん。
    あの鳴き声は好きだ。
    ー黒田由香

  • 16歳の少女
    主人公の由香(高校一年生)から
    見据えた
    陶芸の村の様子
    バス通学で通う高校の様子
    そこで 暮らす人たち
    そこで 葛藤する若者たち
    そこで 起きる身辺雑事
    の 様子が 愛情たっぷりに
    描かれる

    私たちは
    こんなふうに 暮らしてきた
    こんなふうに 暮らしている
    こんなふうに 暮らしていきたい

    幸せは
    自分のすぐ足元に
    ありますよ

    と 静かに 伝えている
    そんな 一冊です

  • 石井睦美さんの書くYA小説はいいな、と思う。大分の陶芸集落に暮らす女の子と、東京からやってきた男の子の恋とも呼べない甘酸っぱいお話。彼にとっては集落は仮の住まいにしか過ぎなかったんだなぁ。風の又三郎みたいなお話。2012/604

  • 高校生の女の子のお話だけれど、いわゆるボーイミーツガールものとはちょっと違う。伝統的なものづくりをしている家庭で育った女の子が主人公。何年か後もしかして初恋だったのかな、と思い出すこともあるのかも、という夏のお話でした。

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著者プロフィール

作家、翻訳家。子どものための読み物に「すみれちゃん」シリーズ(偕成社)、創作絵本に『100年たったら』(アリス館)、翻訳絵本に『せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子』『おばけのキルト』(小社)など。

「2022年 『色とりどりの ぼくの つめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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