- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062163330
作品紹介・あらすじ
陶芸家の小さな集落で育った高校1年生、由香。東京から来た、かっこいいけど無口な転校生と、心は通うのか-。
感想・レビュー・書評
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作者がCMの日田市に惚れ込み描いたらしい。
確かにあのシリーズのCMは素敵と私も思う。
だけど、そのイメージを再現したいがために、本来の筆が生きていない気がした。雰囲気やお話としては好きな部類なのに…方言が気になり、話が入って来ない…
方言で表現するならば、やはり、生きた方言でなければ。正しい方言と、生きた方言は違うから…
実際に現地の言葉と接してるから、辛口かもしれません。ごめんなさい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても素敵なお話でした。
主人公と都会から来た転校生との交流。
途中、大岡信さんの詩を引用したところがすごく印象的でした。
石井さんの作品をもっと読もう。 -
九州の田舎らしい温かさと閉塞感、そして思春期の揺れる心の動きを、優しく丁寧に切り取っている印象を受けました。東京から来た転校生の存在も物語にメリハリを与えていて、ジャンルとしては児童書の括りになるかと思いますが、大人が読んでもしみじみする一冊だと感じました。
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陶芸の山に住む女子高生。東京からの転校生。弁論部の先輩。親友の恋。出会った詩。捨てられた動物死体。山を出た叔父。祖母の入院。夏休み。臼の音。
全てのエピソードが主人公にポンとぶつかり流れ去る。それでいて主人公を形作るものとなる。巧いなあと感服。 -
→「旅ゴコロを誘われて~『皿と紙ひこうき』」
https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/a66ae01478fb15291e1d9f99c84d2cfe -
ぎーっ、とん。ぎーっ、とん。
あの鳴き声は好きだ。
ー黒田由香 -
16歳の少女
主人公の由香(高校一年生)から
見据えた
陶芸の村の様子
バス通学で通う高校の様子
そこで 暮らす人たち
そこで 葛藤する若者たち
そこで 起きる身辺雑事
の 様子が 愛情たっぷりに
描かれる
私たちは
こんなふうに 暮らしてきた
こんなふうに 暮らしている
こんなふうに 暮らしていきたい
幸せは
自分のすぐ足元に
ありますよ
と 静かに 伝えている
そんな 一冊です -
石井睦美さんの書くYA小説はいいな、と思う。大分の陶芸集落に暮らす女の子と、東京からやってきた男の子の恋とも呼べない甘酸っぱいお話。彼にとっては集落は仮の住まいにしか過ぎなかったんだなぁ。風の又三郎みたいなお話。2012/604
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高校生の女の子のお話だけれど、いわゆるボーイミーツガールものとはちょっと違う。伝統的なものづくりをしている家庭で育った女の子が主人公。何年か後もしかして初恋だったのかな、と思い出すこともあるのかも、という夏のお話でした。