人が病気になるたった2つの原因 低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062163958

感想・レビュー・書評

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  • 「がんや糖尿病などあらゆる病気はストレスによる低酸素、低体温から生じる」という内容の本です。

    様々な形のストレスが、自律神経やホルモン、血流、免疫に影響し病気を引き起こすということ、そしてそれを防ぐための生活習慣、食、運動習慣、気持ちの持ち方を分かりやすく説明しています。

    とても勉強になりました。

  • チェック項目14箇所。人はなぜガンになるのか? それは決して難しいものではなく、働きすぎや心の悩みなどによるストレスと、それによる血流障害、すなわち冷えが主な原因です。ガンは、ストレスによって低酸素・低体温の状態が日常化したとき、体の細胞がガン化して生まれるのです。ガンは自分の体に悪さをする存在ではなく、生きにくい状況に適応しようとする体の知恵そのものです、低酸素・低体温の状態に適応し、最大限のエネルギーを発揮する存在といってもいいかもしれません。解糖系=瞬発力、ミトコンドリア系=持続力。解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れてしまい、無酸素の解糖系ばかりが稼働するようになったとき、ガン細胞が生み出されやすくなるのです。ガンになるということは、言い換えれば、それだけ解糖系を酷使した、太く短く密度の濃い、充実した人生を生きてきたのです、若くしてガンで亡くなる人は、偏った生き方と引き換えに、通常では味わえない経験をしてきたのかもしれません。長生きをしたければ、瞬発力に頼りすぎず、ミトコンドリア系のゆったりした有酸素の世界に基盤を置いたほうが健康でいられます、その意味では怒りを静めるのも、とても大事なことです。ストレス自体は生命活動をしているかぎり存在するものですから、体はそのストレスに適応し、生き延びようと反応します、その結果、低酸素・低体温状態になり、顔が青ざめたり、心臓がドキドキしたりといった変化も現れるのです。ストレスが増すと、抗ストレス反応として、これら血糖値を上げるホルモンが分泌される、どちらにせよ、ストレス対応がカギといえることがわかるでしょう。ストレスとは無縁の生活をしていそうな、のんびりおっとりした人でもガンにかかることがあるのは、副交感神経に偏りすぎた生き方の結果、低酸素・低体温に陥ってしまったことを意味します。人間は緊張とリラックスの間を行き来しながら、つねにギリギリのところで健康を確保している存在です、そのギリギリのバランスが崩れることで病気が現れるのだとわかっていれば、ストレスとの賢いつきあい方も見えてくるはずです。大人や老人は、食べすぎを回避するため、朝ごはんを少なくしたり、抜いたりすることも必要、しかし、同じやり方で子供を少食の世界に入れてしまうと、解糖系が十分に働かず、成長が妨げられます。男性の条件→冷やすことでたくましくなる、女性の条件→温めることで成熟する。薬を飲んで症状が一時的に改善されたとしても、病気や体調不良の原因まで変えることはできません、ストレスや心配事、長時間労働、睡眠不足などはそのままですから、病気になる原因になる低酸素・低体温の状態はずっと続きます。

  • 人が病気になる原因はたった2つ、低体温と低酸素、としてその理由を細胞レベル、さらに細胞の進化の過程まで遡って説明。
    低酸素なら、深呼吸や腹式呼吸が健康に良いと言われるがなぜか。
    低体温なら、身体を温めるといいというが、なぜか。
    それがわかるし、この2つの視点から無数にある健康法が本当に身体にいいかどうか判断する力がつく。
    健康に気を使う人なら一読して損はない本。

  • おもにガンになりやすい・ガンが増えやすい生き方をやめましょう、という本。 ネタバレするとたった2つの原因とは「低酸素」と「低体温」 そうなってしまう生き方(睡眠不足・過労働・悩み事・マイナス思考・マイナス言葉)がどう影響するのかとそれを変える方法が書かれています。 「医者が薬に頼る理由」という面白い章もあります。 「薬だけが治療ではない」と想っている医療従事者はもちろん、わかりやすく書かれている(著者は専門用語は使わないというのが信条)ので一般の方にもオススメです(゚∀゚)

  • 知らないうちに、安保せんせいが進化してました。
    ここまでシンプルに考えられるのか、と感動する。

    ガンに全面戦争をふっかけた人類は
    長い期間かけて勝利できずに
    いまだにドロ沼の戦いの中。
    今こそガン研究の方向転換が求められる。
    少なくとも僕はやる。

    ガンは身体の失敗作ではない。
    成功の連続でできた、身体の知恵である。

    ガンは悪者ではない。
    ガンは、一生懸命で、けなげなヤツである。

    悪者はやっつけろ、
    なんていう発想は早くやめようよ。
    大切なことは、バランスをとることです。

  • ストレス減らす。温める。酸素。

  • 「殆どの病気は、低酸素,低体温への適応現象として引起こされる」。対症療法ではなくなぜそうなるのか、原因となる要素といかに向き合うかをわかり易く説明されています。ホォーなるほどと思う一冊です。

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著者プロフィール

医学博士。新潟大学医学部教授。東北大学医学部卒業。米国アラバマ大学留学中の1980年に「ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体」を作製し、7番目の白血球の抗体の意で「Leu‐7」と名づける。1990年、胸腺外分化T細胞の発見により注目され、それ以来「古いリンパ球」を研究テーマとしている。

「年 『ナチュラルに高める免疫力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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