見習い魔術師トトの冒険 2 樹海の魔女

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165785

感想・レビュー・書評

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  • 分量もさることながら、話の面白さに惹きこまれ、一気に読み終わってしまいました。

    トトは、祖父の大魔法使いヨーゼフから、この国を根底から覆すような使命を与えられます。
    臆病で泣き虫で、でもまっすぐで素直なトトは怖れながらも、その使命に立ち向かう決心をするのでした。

    魔術師が生まれる秘密。
    それは、500年という王国の歴史が培った魔法使いの専横へと繋がり、それを許容する芽をもたない人たちを生み続ける。既得権益を守ろうとする魔術師たちが、現代の政治家と重なります。
    そういう風刺が、鈍感なわたしにも感じられるくらいあからさまなので少し残念ではありますが、だからと言ってそのことですべてがなくなるわけではない。

    トトは仲間たちの力を借りて、使命を成し遂げます。
    ひとりでは成し遂げられないことも、仲間たちと力を合わせることで成し遂げられること。
    使命を達成したからといって、明日からすべてが変わるなんてことはありえない。

    そういう正しい物語でした。
    わかりやすくて最後は希望のある物語は好きです。

  • 魔術師が支配する国、魔女との争い、そこに秘められた真実。
    自分に自信のない少年が、臆病なまま大きな使命を果たす
    。能力はあるが開眼するわけでなく、毎回怖がりながら必死に前に進む。その様子が、王道の冒険物語に彩りを与えて素敵なのです。

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