- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062166058
作品紹介・あらすじ
ある日、帰ってくると、私の大切なものが全て盗まれていた…。Webオリジナル連載小説、夜寝る前のひとときに読んでほしい、とても短い12篇の小説、。
感想・レビュー・書評
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「虹のグラデーションのように、これから私達が出会う人も今ここにいる人達も、全ての人はきっと明度も彩度も違う。[...] そして虹は一色では虹になれない、だからこそ、人の心を動かす力を持つのだろうとも。」(130 ページ)
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女性のはなし。装丁など全体を合わせて雰囲気がいい。
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資料ID:92111862
請求記号: -
有山達也さん
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2冊続いて、有山達也の装丁。
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ミヤマケイ名義で活躍する画家のユニークな一人語りのアラビアンナイト。講談社「モーニング」Webに連載されていた12編が斬新な装丁(挿画:ミヤケマイ、装丁:有山達也)で作品化。 12か月にわたる12編の物語は、旧暦の各月名をタイトルに、季節に合わせた洒落たセンスの読み切り短編となって登場する。ロマンティックな名を持つ若い女性の主人公が多いけれど、時に性別不明の人物も現われる。甘い話やのんびりした話ばかりかと思いきや、いきなりナイフで切られるような鋭い話も飛び出すところが魅力。のんびりしたい夜に、寝酒代わりに一話一話ゆっくり楽しむのがいいようで、、、
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十二ヶ月の月名をタイトルに、一人称で語られる短篇が十二本。
それぞれ登場する女性達(男性も一人登場する)が、それぞれ、何か感じる「違和感」を語るとでもいうか。
長さのせいか、深く踏み込むまで行かずに終ってしまう分、読みやすいので読了は早かった。実質一日で読み終わってしまった。。
それでも、キラリと目を射るような一文もあったりして、後からじわりとクル部分も。
個人的には、「師走」の智-とも-さんが印象深い。
それとこの本の装丁がやっぱり面白かったなぁ。そもそも、手に取ったキッカケが、「装丁」だったから。ページを開いてからの隠れた装丁にも「おおおっ」。これ、一番好きかも。