精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173230

感想・レビュー・書評

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  • 杉本章子様、こんなに素敵な本に出会えて幸せです。江戸の街が本の中から立ち上がって、ひとつひとつの物語がゆっくりと絡まり合い、
    踊りの世界を中心に様々な階層や暮らしが謎を彩ります。この本には題名のお姫様は影しか見られないのに、いつしか主人公と共に姫君の周りを踊り廻って、考えあぐね、立ち止まり、走ります。これほど丁寧に考察された物語はどれほどの資料に支えられているのでしょうか。読み終えてなお、江戸の街の人々の足音から抜けられません。杉本章子様、こんなに素敵な本に出会えて幸せ です。江戸の街が本の中から立ち上がって、ひとつひとつの物語がゆっくりと絡まり合い、
    踊りの世界を中心に様々な階層や暮らしが謎を彩ります。この本には題名のお姫様は影しか見られないのに、いつしか主人公と共に姫君の周りを踊り廻って、考えあぐね、立ち止まり、走ります。これほど丁寧に考察された物語はどれほどの資料に支えられているのでしょうか。読み終えてなお、江戸の街の人々の足音から抜けられません。

  • 今回は水木歌仙の弟子で相弟子だった「お糸」のもと許婚の男が久留米藩の女と心中に見せかけられ殺された事から事件が始まる。
    相変らず杉本章子の時代考証の確かさには頭がさがる。
    今回は彼女が地元だけに筑後弁が自然に話されている。

著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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