- Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062173421
作品紹介・あらすじ
進化しつづける藤城清治の影絵芸術。ゴーシュの音楽と動物たちが躍動する、賢治絵本の最高傑作。
感想・レビュー・書評
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読了
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動物たちがゴーシュのセロを上手にしていくところがいちばん心に残りました
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『天の笛』と一緒に入手。教文館の展示で絵を見て、これは絵本を買わねばと思った。
本としては新潮文庫ですでに持っているけど、やはり絵本もいい。
世界観、筋立て、何よりディテールが魅力的だと思う。動物たちが当たり前に口をきく童話の世界に、いかにもありそうと思われる心理と動作がさらりと溶け込んでいて、物語という嘘を快く受け容れさせてくれる感じ。お話の見どころはゴーシュと動物たちとの交流でありつつ、出だしの練習風景からもう惹かれずにいられないものがある。誰かが楽長に叱責されている間の他のメンバーの描写がそれ。あるある、わかるこういうの、と嬉しくなってしまう。
そこに活き活きとした影絵が添えられてますます好き。静止画なのに影絵の劇が見えるよう。あつかましい猫、騒がしいかっこう、素朴な子狸、いじらしい鼠の親子もみんな愛くるしく可笑しかった。
リズム、メロディ、ハーモニー、と考えると猫だけいいところがないように見えるけど、夜中のレッスンの導入とアンコールの曲目の布石になっているのが面白い。 -
2019/02/25 中休み
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[墨田区図書館]
おかしいな、確かこの本は2015年度(小1)か2016年度(小2)に借りてきたはずなのに、未登録??
とりあえず登録しておこう。 -
こういうお話だったんですね。
名前だけは知っていたものの、なかなか読む機会がありませんでした。
藤城さんの挿絵が物語とぴったりで素敵です。
ストーリーの方は、「あ、ここで終わるんだ」って感じ。
余韻を残すっていうか、ちょっと拍子抜けというか。 -
子供の頃から大好きな作品。再読。
大人になってからは子供のときと引っかかるところが変わる。学長の最後の発言が意味するのはなんだろうか -
セロ弾きのゴーシュってこんな話だったのか、と改めて。藤城さんの影絵が美しかった!