- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062173650
作品紹介・あらすじ
不動産マーケット激変!
東日本大震災で東京の住宅選びはどう変わるか!?
前著『東京のどこに住むのが幸せか』で、臨海部のリスクを見事予測した不動産コンサルタントが、東京の街の価値を再び予言する!
これからは、「安全」×「土地の価値」=「安心」
●豊洲――湾岸の超高層マンションで安心して住めるか
●二子玉川――水害のリスクを本当に分かっているのか
●三田――工場地域が高級住宅地に大変貌を遂げつつある
●押上――スカイツリー効果は住宅の評価とは無関係
●上石神井――地盤の心配なくアクセスも○で安住できる
感想・レビュー・書評
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【MyHome】東京のどこに住むのが安心か/20160519(64/490)<287/42346>
◆きっかけ
・K借りてきた
◆感想
・埋め立て地のタワマンはハイリスク。
・ハイリスクな場所なら賃貸も手
・有能な人間が集まってこそ、そのエリアの不動産価格や賃料は上昇する、からすると、東京はまだまだ上昇する。
◆引用
・液状化は内陸でも川を浚渫した砂を利用して埋め立てられた場所は発生する可能性大。
・歴史ある街は災害に強い街でもある。
・隅田川以東は利根川水系が形成した堆積平野。地質的弱点。液状化リスク大。
・地震に関する地域危険度測定調査
・都市圏活断層図
・古地図(歴史的な土地の素性、造成前の地形)
・貝塚、遺跡の有無
・関東大震災を経験した埋め立て地が人の住めるボーダー
・有能な人間が集まってこそ、そのエリアの不動産価格や賃料は上昇する。稼げる人が借りたい不動産は資産価格が高い。稼ぐ能力を持つ人とその人のニーズにあったインフラを持つ街、の関係が街を成熟させる。
・安全性からは、地盤の安定した低層物件が最強
・不動産を買う前に街を買え
・販売価格と賃料の関係:賃料は利便性で決まるため、都心に近い城東方面は高くなる。しかし、買うのはリスク(地震、津波)大。
・新築の募集販売価格は収益価格に比べて割高。土地の収用代が重いため。
・新築価格=中古物件の15%以上高めの設定が相場
・収益価格:家賃20万円-修繕積立金+管理費4万円=16万円x12カ月=192万円。これを4%(キャップレート、国債利回りなど参考に決定)=4800万円
・中古物件を購入するなら、実売価格と収益価格の差を調べる。かい離が大きいなら手を出さないのも一案。
・中古相場と新築相場の差が小さいほど優良なエリア
・不動産鑑定評価基準 -
さらっと。
項目: 不動産を買う前に街を買え -
タイトルは「どこに住むのが安心か」となっていますが、災害だけでなく、不動産価値としてどういった場所が価値があるか、今後どうなっていくのか、といった内容です。
地縁にメリットのある人向けの「限定価格」が相場を形成することがあることの説明など、面白い内容でした。
東京に限りませんが、今後長年生活する場所については調べが必要ですね。 -
前著「東京のどこに住むのが幸せか」の改訂版.大震災を経て大きく変わったのは,利便性と安全性の優先度が変化したこと.前著より統計的なアプローチが後退し,より情緒的になった気がする.あまり科学的とは言えない発言もある.それでも「無理な借金をしてまで不動産を買う必要があるのかをよく考えた方が良い」というのは説得力がる.