箱根駅伝に賭けた夢 「消えたオリンピック走者」金栗四三がおこした奇跡

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173896

作品紹介・あらすじ

明治45年、日本が初めて参加したストックホルム・オリンピックで味わった屈辱の途中棄権。しかし、逆境をバネに後進の育成に努めた金栗は、箱根駅伝のほか、福岡国際マラソンを創設し、自らも54年8ヵ月余の歳月をかけて、ついにマラソンのゴールラインに辿り着いた。「日本のマラソン王」の生涯を描いた本格評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 金栗四三杯の初代が鐘ヶ江選手とは、もっと前からある賞だと思ってた。

    それにしても、途中で走れなくなって、沿道のご近所で飲み物を振る舞って快方されるなんて、暖かい話ではないか。
    アメリカ横断駅伝なんて、発想もスゴい。

  • 佐山さんでは、学生時代に最初に読んだ二グロ・リーグのサチェル・ペイジの本が断トツに面白かった。それに比べると…
    僕の感受性が落ちたのか、佐山さんの筆力が落ちたのか…
    金栗四三の足跡は、ほんとはもっと深く強い物語になると思うのだけど、大分物足りなさが残ったというのが正直な感想。
    印象に残ったのは、直接関係ないが、クーベルタン男爵の言葉「人生で一番重要なことは勝利者であるかどうかではない その人が努力したかどうかである 堂々と奮闘することである」
    あと、スウェーデンはほんとに親切な国らしい。日本人のメンタリティに近いのか。

  • 内容的には面白かったといえるんですが『箱根駅伝に賭けた夢』と綴っているくらいだからもっとこう、箱根駅伝のことについて語ってくれているのかと期待、し、実際にはほんのちょろっとで、「え?」となった感じでした。
    どちらかというと副題的に添えられている、金栗氏についての本です、ともうちょっと銘打った感じでも良かったんではないでしょうかね。
    というよりも箱根駅伝に賭けた夢を副題にしてもよかったんじゃないでしょうかね…。
    箱根駅伝、というのを前面に出す事で手に取ってもらいやすくしたのか、それが戦略か、と思うと何ともいえない微妙な気持ちに為ります。
    内容が悪くなかっただけに残念です。

  • 金栗四三の伝記。嘉納治五郎やクーベルタン男爵などの偉大さも伝わり何よりスエーデンの人々の優しさも身にしみる。

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著者プロフィール

さやま・かずお
1936年、和歌山県生まれ。ノンフィクション作家。
慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。
会社員、和歌山県立田辺高等学校などの公立高校の
英語教師をへて「田辺イングリシュアカデミー」を開く。
アメリカ野球学会(SABR)、スポーツ文学会(SLA) に所属。
第3回潮ノンフィクション賞、1984年度和歌山県文化奨励賞、
2018年度和歌山県文化功労賞、
第4回ミズノスポーツライター賞、ジョセフ・アストマン賞、
アメリカ野球学会のトウィード・ウエッブ賞などを受賞。
初代アメリカ野球学会会長のクリフォード・カクラインとは親友。
著訳書に
『伝説の史上最速投手  サチェル・ペイジ自伝〈上・下〉』
(翻訳、サチェル・ペイジ 著、草思社、1995年)、
『史上最高の投手はだれか〈完全版〉潮文庫』
(潮出版社、2017年)、
『大リーグを超えた草野球  サッチとジョシュの往くところ』
(彩流社、2008年)、
『野球はなぜ人を夢中にさせるのか
  奇妙なゲームのルーツを訪ねて』(河出書房新社、2000年)、
『黒人野球のヒーローたち  「ニグロ・リーグ」の興亡
 中公新書』(中央公論社、1994年)他多数あり。

「2019年 『2000勝投手はこうして誕生した』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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