99%のマンションは買う価値なし! ―ベテラン設計士が指南する「本物」の見分け方

著者 :
  • 講談社
2.63
  • (0)
  • (2)
  • (7)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176736

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ネットで検索していると著者である碓井さんのお名前を
    ちらほらと見る事があり、調べてみるとこの本の事を知りました。

    なかなか激しいタイトルだな、、、っと思いながら、
    どういう切り口で書かれているのか興味を持ち、アマゾンでポチリ。

    全体的には、これまでの経験(設計監理や相談業務)を基にされたお話で、実体験も出てくるのでとてもリアル
    に読み進められます。

    ただ、ただただ、、、書かれている事が正論ばかりで
    素人が読むと、不動産がこわくて購入出来なくなりそう。。。(汗)

    まぁ、本来不動産とか、ローンは石橋を叩いて叩いて叩いて進めるものだと思いますが、最近はトントン拍子に
    進める方も多いので、ちょっとビビらすくらいが良いのかなと思いました。

    さて、内容でいくつか気になった箇所があるので、そこを紹介。。。

    銀行からお金を借りて、購入した物件は誰のものか?
    所有権は持ちますが、それには銀行からの抵当権が設定されているはず、、、。

    っとなると、ぱっと見は所有している気分になりますが、自由では、、、無い(^_^;)

    途中でローン返済が出来なくなれば、没収。
    でも、それまで払った利息分はもちろん返ってこない。

    長いローンを(35年ほど)を払い終わったとしても
    戸建てでも、マンションでも築35年となるとかなりの老朽化なはず。。。

    やっと抵当権が外れて、正真正銘自分の持ち物になる時には、もうボロボロ、、、。

    でも、不動産は資産になるから、、、っと仰る方もいますが、ここでちょっと試算。

    まず、3500万の戸建てを35年ローン(金利は年2%とする)で計算すると、、、
    利息の支払い総額は13,709,434円。

    ここに郊外の地価(大体17万/平米で計算)
    土地面積がおおよそ80平米だとすると、、、
    1360万円ほどで売却する事が可能になる?!
    わけですが、、、利息支払いと同じくらい。

    っという事は、物件を購入しなくてもこれくらいであれば、賃貸に住みながらでも貯金出来る可能性は十分にあるという事。

    地価も利便性の良いところであればまだ下がらないのかもしれませんが、郊外になると資産がどんどんと目減りしていく事になりますね、、、。売れるかどうかもわかりませんし、、、。

    その他、物件購入時におけるポイントなんかも書かれていて、広く学べる一冊かなと思います。

碓井民朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×