99%のマンションは買う価値なし! ―ベテラン設計士が指南する「本物」の見分け方

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176736

感想・レビュー・書評

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  • 一つの意見として.

  • 勉強になりました。

  • 一級建築士によるマンション購入指南書。著者は、マンションの設計監理を行う傍ら、マンションの購入相談や現地同行チェック、内覧会の立ち合いなどを行っているようだ。

    一般的に新築マンションといえば、消費者にはマンションデベロッパーによる広告や住宅情報誌がおもな情報源であろうが、そこには物件の魅力や利点は書かれているが、悪いことは書いていない。

    一方、中古マンションでは、情報は専ら物件をあずかる仲介業者(不動産屋)によることとなるが、通常新築マンションに比べると圧倒的に情報量が少ないのが実情である(日本で中古住宅が流通しない理由もここにある)。

    このように、消費者はマンションについての正しい知識を得る機会を与えられることなく、一生で最も高価な買物をしているのが実態である。

    このような状況に対し、消費者に事実を伝える使命感からか、著者はかなり辛口な指摘をしている。例えば、「財閥系の中でも、とりわけ物件の質が落ちているのが、都心に本拠を構える老舗不動産会社A社だ。A社は、最上級から大衆向けのタイプまで、数種類のブランド名でマンションを展開している。最上グレードはソコソコの造りをしているが、2番手以下については、ひどいもので、はっきり言わせてもらえば中堅デベロッパー以下だ。」と辛辣窮まりない(笑)。

    また、マンションに関する著者の主張をランダムにまとめると、
    1.タワーマンションはダメ(地震に弱い、遮音性が低い、住民間の合意形成が難しい等)
    2.定期借地権付きマンションは相当安くないとダメ
    3.2002年から2003年の水準(坪150万円程度)が適正価格で、それより高いものには手を出すな
    4.ギリギリまで、賃貸で暮らすのが正解、年収1000万円以下ならマンション購入を控えよ
    5.最終的なマンションの価値は立地できまる

    著者の主張にはやや独善的なところも散見されるが、普段あまり語られることのないマンションの裏側を少なからず明らかにした点は、本書の功績といえるだろう。

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