- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062177450
作品紹介・あらすじ
ひょんなことから、おじさんが営む引っ越し屋の手伝いをすることになったタツル。ところが「野並運送」の記念すべき第100号は、「引っ越したくない」という、頑固おばあさんが相手だった!?「家」にはさまざまな人生がつまっている。名古屋を舞台に、"おおちゃくい子"が奮闘する、あったかストーリー。
感想・レビュー・書評
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100回目の引っこしを手伝うために、さまざまな展開になっていきます。読んでいて、自分もその本の主人公になった気持ちになります。
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叔父の引越し業を手伝う小学5年生の少年が主人公。子どもらしい周りが見えていない性格からの成長がリアル。
著者は名古屋生まれ。地元のお年寄りとの会話に方言が使われているが、あえて名古屋弁にして ( )で説明するまでは必要かな?
男の子向けYA候補。 -
樹(たつる)には、引っ越し屋をしているおじさんがいる。
おじさんに頼まれて、おじさんが忘れた書類を、お客さんの家に届けた樹だが、
そこの家のおばあさんに、家に上がるなと叱られた。
手伝いをしたのに叱られて面白くない樹は、おじさんに謝ってもらいたかった
けれど、はぐらかされてますます気分が悪い。
いつもこんな調子のおじさんは、頼りがいがなくて、樹はイライラする。
どうして依頼されたお客さんに叱られなければならなかったのか、
樹はもう一度おばあさんの家に、様子を見にもどった。
人のけはいがして、あわてて隠れた庭から見えたのは、たくさんの家具で
埋まった薄暗い倉庫のような部屋だった。
玄関からはおばあさんの大きな声が聞こえた。
「引っ越し屋なんて、いらんて!」
古い借家に住むおばあさんを心配して、一緒に住もうと言ってくれる甥に
なげつけた言葉だった。
おばあさんの甥の金物屋さんと、偶然話をすることができた樹は、
同じ”甥”という微妙な立場に共感し、おばあさんの引っ越しをどうしても
実行してあげたいと思い始めた。 -
徳重さんのおばあちゃんの気持ちが、なんともなしに伝わってきて、せつない。
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引っ越しは、今までの家に幸せが入りきらないから、次の家にもっと幸せになりにいくんだ、というのはいい考え方だと思う
木の話もいい
木は動けないから(斬り倒されたりしない限り)そこにとどまって根をはり成長していく
持っていけない木が、気持ちの支えになったりする。思い入れをもったり、自分の代わりに思えたりする
樹(たつる)っていい名前だな、と思った
緑育てたい -
主人公のオジサンは、引っ越し屋さん。
その事務所の壁には、引っ越しした人達の写真が99枚。
そして、祝100回目を迎える予定が…。
畳がそんな音を立てるとは、一体どれほど危ない物件なのか。
そこも気になりますが、出てくる大人達の、何と言うおおらかさ。
子供の時に憶えがある、素直さと行動。
今ならば、こんな事ができるでしょうか?
というよりも、おばあちゃんも着いてきてくれるのがすごい。
ところでオジサン、お母さんの事…。 -
名古屋で生まれ育った小6の樹(たつる)。 引っ越し屋をしているおじさんがいる。おじさんの100件目の仕事は、徳重さんというおばあさんの家。ところが、徳重さん本人は引っ越しをいやがっていて…。
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ボクのおじさんは引っ越し屋。
記念すべき100回目の仕事は、小さな古い家だったけれど、そこに住んでるおばあさんは、引っ越したくないみたいで…。
「家」への思い。家族と思い出。
人のつながりがホンワカあったかくていいですね。
水面下で動く?恋にニヤリです。