著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062185646

作品紹介・あらすじ

膝の手術に失敗したプロ野球界の看板選手。再起を目指すなか、「わざとミスをされた」と担当した医師を刑事告訴するという前代未聞の事態に。そしてスポーツ医学界の権威だった担当医は失踪する。警察、メディアはそれぞれ探るが真相は見えない。そんななか、成果に飢える若手刑事と女性記者の意外なコンビは成立するのか? 警察×医療×野球、堂場瞬一の新たなる挑戦が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • プロ野球選手が、執刀医を訴えた。
    靭帯を切ったのは、故意なのか。
    お得意のスポーツもの。
    調べる側から描くことで、切り口が変わっていて、面白かった。
    警察官と記者のコンビも、珍しい。
    若手と中堅なので、フレッシュな頑張りがさわやか。
    特に青井刑事の成長がよかった。

  • 堂場さんお得意の、警察モノ、野球モノ、メディアモノ、の合体作、ってとこ?

    でもなー、医者がこんなことするとは考えにくいけどなー……

  • 読みやすいが、ミステリーな部分もなく大どんでん返しがあるわけでもない話だった。

  • 女性記者と新人男性刑事が同じ事件を追っていくお話。
    事件はというと、プロ野球選手の膝に起きた医療ミス。
    女性記者のガツガツした様子と新人刑事の視野が狭い様子が表現されてます。

  • 青井由記は女性のような名前をからかわれる新米刑事.プロ野球選手の石地の弁護士が膝の手術を医師が故意に失敗したと警察に告げて捜査の依頼をした.その医師・高嶺が所在不明の由.青井がその担当を命じられ、動き始めた.石地が突然記者会見をして高嶺の手術を医療過誤と告発.社会部の遊軍記者・西潟理恵もその事件の取材を命じられる.捜査は一旦停止命令が出たが、捜査一課が世田谷東署に捜査一課が乗り込んで来る.青井と理恵が一緒に動く所が面白かった.最終的には高嶺が以前に手術を失敗したことが尾を引いて、石地の事件になったことが判明するが、次第に確信に迫る筆力はさすがだ.

  • #読了。プロ野球選手の石地は膝の手術を受けるが、担当医が突然失踪。石地は故意に手術を失敗させたとして刑事告発を行う。新米刑事の青井、新聞記者の西潟は情報交換し、真実を追う。最後に何かあるのかと思いきや・・・

  • 警察、医療、報道、野球とが、すべて含まれる小説、

    プロ野球選手などの治療にあたる医師が、手術に失敗で、再起不能の選手が訴えるのだが、、、、、
    その担当医は、失踪してしまう。
    昔の話からの発展で、恨み、野望、野球界の確執のはざまに翻弄された男たちを、若手刑事と、女性記者で、真相を、表面化して行く。
    少し、堂場瞬一氏の本としてば、だらだらと、し過ぎていたような感じである。
    私は彼の警察小説の方が、好きである。

  • 2月-1。2.5点。
    一流野球選手が、膝の手術で故意に靱帯を切られる。
    執刀医は失踪。野球選手が告訴し、捜査。
    新人刑事の成長と、女性記者の踏ん張り。
    うーん、最近の堂場作品は、イマイチ感が大きい。
    ラストもあっさり。

  • えっ、これでおわり?

  • 堂場さんのスポーツものに警察ものをかけあわせたネタ。女性記者と若い半人前の刑事が成り行き上、コンビになって核心に迫るのだが、やたらタバコを吸いたがる女性記者に感情移入できなかった。つい最近、医者が『誰でも良かった』という理由で人工透析の患者を死なそうとした事件があった。患者の生殺与奪を握る医者が実際にそんなことをするだろうか、と思ったのだが、『誰でもよかった』のではなく、明確な動機なり、圧力があれば、医療過誤を装った事件は起きるのだろう。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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