- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062187039
作品紹介・あらすじ
「ラ・プッツン・エル」と名乗り、マンション6階にとじこもって暮らす少女の心の軌跡。はたして「塔」の外へ出る日は来るの?
感想・レビュー・書評
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素敵なお話やった。
姫もレオもカラス男爵もガキもみんっな素敵やった。
なんでもわかってると思っても見えてないことたくさんあって、それを受け入れれるかは自分次第。
素敵な物語に出会えてよかった。
私も、生きて確かめようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期待感があっただけに、少し残念な印象を受けてしまった。引きこもり少女の話ではあるのだけれど、親に見捨てられて引きこもっているとは……期待の斜め下ということで辛口評価です。
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面白いタイトルとかわいい装丁、口コミレビューに惹かれて手に取ってみたけど…どうにも私には面白いと思えなかったです^^; 残念。
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痛かったけれど、救われたところもありました。切なくて切なくて、寂しいけど。泣きたいときに良いです。
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自分の心を守ろうとプッツンしたひきこもり少女と,極度の潔癖症の少年のお話。
悩みや恐れと必死に戦う思春期の少年たちの姿に,人の心に寄り添う事の難しさ。家族・親子という関係について考えさせられた。 -
だいぶ前に読了。
マンションの一室に閉じこもり、生き延びようとする女の子の話。生きるために引きこもる、という強烈な信念が凛々しい。外界とつながる術が極端に限られている(しかも自分から引きこもっている)にもかかわらず、引きこもり部屋がそこだけで自律できるわけはなく、涼の気持ちも、内にだけ留まっているわけではない。対するジャクくんのほうの作り込みが弱い印象だったのが、ちょっと残念。
ラストは王道に過ぎる感じはあるけど、涼のドライさが健在で、情緒に流れない感じだったのがよかった。 -
プッツンしてキレると手がつけられなくなるので、塔に閉じこめられてしまったプッツン姫。
ある日、潔癖症で最弱のジャクと出会う。 -
わたしは、マンションの最上階に閉じ込められている「ラ・プッツン・エル姫」。
すぐにプッツンとキレて、手が付けられなくなるから世の中から隔離されている。
魔王(父親)の手で病院に幽閉されるくらいなら、この部屋に一人でいたいと願った。
自分がどうなっていくのか確かめたかったのだ。
「やさしき魔女」(病院関係者?)のおかげで願いはかなえられ、魔王は妻と息子を連れて出て行った。
食べものや日用品は、「やさしき魔女が」いつの間にか運び入れてくれている。
わたしは何カ月も一人きりで閉じこもっていた。
ある日、魔王の妻が置いていった双眼鏡を見つけ、窓の隙間から外をのぞいてみた。
そうして見慣れた風景の中に、わたしは「ジャク」を見つけたのだ。
わたしは「ジャク」を見守るために、毎日双眼鏡をのぞいた。 -
冒頭部分は、自分の世界にこもった思春期の女の子感に拒絶反応を示しかけたけれど、だんだん面白くなってきて、最後まで一気に読んだ。
「こういう終わり方なのか…」と思う結末だった。
ラ・プッツン・エルがどうして引きこもったのかは語られない。
でも、外に出た姫と勇者レオの“これから”が輝くものでありますようにと願わずにはいられないラストだった。