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- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062189699
感想・レビュー・書評
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四十歳になる私の前にある日突然、幼なじみであり元恋人でもある男が現れて一歳にも満たない自分の息子とまとまったお金を私に預けて消息を絶つ。そこから物語は始まる。
「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ」
柿本人麻呂が詠んだとされる一首。山鳥の夫婦は昼間はいっしょに過ごすのに、夜になると別々に寝るという。私も山鳥のようにこの長い夜をひとりで寝るのだろうか、という歌意だそうだ。
幼なじみの男はこの歌が好きだそうで、息子の名前を「山尾」と付けた。山鳥のようにひとりでいることに違和感を感じさせない雰囲気の山尾は手のかからない男の子に成長していく。一方、未婚かつ出産未経験で母親となった私は進展することのない男性たちと関係を結んでいく。山尾の成長と私の現状。いつかは本当の父に返すつもりで山尾を育ててきた私だったが。。。
血のつながりを必要としない「たまもの」、天からの授かり物だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。
小池昌代さんの最新作。
ー”たまもの”っていう感覚を持ったほうが、実は子供は楽なんじゃないかという風に考えたこともありましたね。
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/