くらいところからやってくる (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 98
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062190176

作品紹介・あらすじ

暗いところが気になって仕方がない主人公の「ぼく」は、思い切ってくらやみに話しかけてみます。
「だれかいるの?」 「……いないよ」
思いがけない、くらやみからの返事! 
そして僕は「くらやみ」と一緒に、夜空をめぐる旅に出て……。
劇作家・前川知大、初の絵本。こどもとおとなのための舞台「暗いところからやってくる」を、絵本版オリジナルストーリーでお届けいたします。

感想・レビュー・書評

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  • 暗いところから何かが見ている気がする。 ぼくは<暗闇>に向かって話しかけてみた。「誰かいるの? いるならいるって言って!」「...イナイヨ」思いがけずく<暗闇>から声がした!・・・ 僕は<暗闇>と共に、夜空を巡る旅に出ることに・・・。劇作家で演出家の<前川知大>サンの〝こどもとおとなのための舞台『暗いところからやってくる』〟を、<小林 系>サンの温か味と深みのある絵で創作されたオリジナルストーリー版絵本。

  •  暗い所に何かがいそうで気になる“ぼく”。家中の明かりを点けて回るが、お母さんに消されてしまう。夜の闇に向かって「誰かいるの?」と問いかけると、「いないよ」と返事が……?! 幼い少年は、夜を知る旅へ。


     図書館本。
     ホラー系のようなタイトルだが、昼とは異なる夜の良さを描いた絵本。どちらかというと小学校低学年向けかな? 結構文章量がある。
     良い雰囲気で、絵の構図もなかなか大胆。が、話がちょっと説明的というか解説的というか。私は皆まで語らない方が好きなので、文章の裏で悟らせて欲しかったなあ。単に好みの問題なんだけど。

    『おばけは くらいところが すきなんだから かわいそうじゃない。』

     余計な明かりを消すお母さんの素敵なセリフ。これなら怖がりの子も納得してくれそう。
     でもね、暗い所に隠れているのが蚊だったら……素敵なお母さんが何をするか知ってるぞ!(笑)

  • 子供の時って、色々想像して、楽しくなったり、悲しくなったり、、、怖くなったり。

    表紙を見て、我が家の子供達は「怖い本だ、、、」と怯えましたが、夢いっぱいの一冊です。

  • 暗がりが怖いと思うことはよくあること。なにかがいるような気がするから。でも大抵なにもいない。そこに暗がりがあるだけ。そこになにを見出すか。

  • 「くらいところ」ってほんとうにこわいですね、なにかありそう。こわいけれど、きになる、きになる。いっそおもいきって「くらやみ」にはなしかけてみると、なんと、おへんじが!?
    「だれかいるの?」    「……いないよ」
    舞台(劇)が、絵本になって登場です!

  • 読み始めて、あれ?「夜のスイッチ」みたいだな、と思ったら、その後の展開まで似てた。おいおい。

    映画のハリウッドリメイクならぬ、日本リメイクくらい似てる。

    僕が知らないだけで他にもこういう「くらやみジャンル」の本があるのかもしれない。

    しかも「夜のスイッチ」の方が全然ステキ。
    「あと出しジャンケン」で負けんなよ、と思った。
    0点。

    思わずググったら作者の人は賞とか取ってる劇作家の人みたい。

    ちなみにレイ・ブラッドベリの「夜のスイッチ」は新訳が2008年。旧訳は1998年。

    「くらいところからやってくる」はWikiによると

    暗いところからやってくる (2012・2014年 脚本)

    とのこと。

  • ●概要
    暗い所から声が聞こえ、やりとりをしてると、夜の町を飛び、冒険することに。最後は光が見え、その先に行くと、目が覚める…という、なんだか少し恐怖を感じるストーリー。

    ●ポイント
    ・こわいっす。
    ・夏とか呼んでもいいかもね。

    ●対象
    年長〜

  • 2-1 2018/07/18

  • 装幀/ミルキィ・イソベ+林千穂(ステュディオ・パラボリカ)

  • 暗闇は暗闇、正体がはっきりして終わるわけではないのだけど、読み終わったときなぜか心は温かい。暗いところだから見えるものがあると夜の魅力をたっぷり教えてくれる。
    大人でもちょっとドキドキする不穏な雰囲気の前半に2歳8ヶ月の息子も怖がるかな~と思ったが、じっくり眺めて最後に「そっか~いえ(家)か~」とお母さんがいるお家に戻ってきた安心感を感じていた様子。「こわいない!」と頼もしくリクエスト。
    結局誰なんだよって突き詰めちゃうと、まぁ怖いんだけどねw

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著者プロフィール

1974年新潟県生まれ。劇作家、演出家。2003年に劇団「イキウメ」を旗揚げ。超常的な世界観で、身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描く。2011年上演の舞台『太陽』で第63回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を、舞台『奇ッ怪 其ノ弍』『太陽』で第19回読売演劇大賞 グランプリ、最優秀演出家賞を受賞するなど、各作品で様々な賞を受賞し、注目を集めている。他の著書に、小説『散歩する侵略者』、絵本『くらいところからやってくる』(絵・小林系)など。

「2017年 『散歩する侵略者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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