- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062190305
作品紹介・あらすじ
「利益を出すことは愚かだ。儲けるくらいなら、顧客にもっとサービスしろ」
1995年、「地球最大の書店」というキャッチフレーズでスタートしたアマゾンは、すでに「米国で最も信頼できるブランド」のトップに選ばれるほどの企業に成長し、世界の消費スタイルすら変えてしまった。
一方、創業者ジェフ・ベソズの実像はいまだに謎めく。アマゾン最大のブラックボックスと称する人もいる。非常に長い時間軸でビジネスを考え、人生を設計しているベゾス。彼の「利益」「競争」「成長」などのとらえ方は、「なるほど、これなら成功する」というヒントに満ちており、かつ、きわめて現実的なセオリーと言っていい。
ベゾス生い立ちや数多く残した名言、そしてアマゾンのこれまでの歩みを振り返りながら、稀代の経営者の哲学、発想術、ビジネス戦略を学ぶ。
感想・レビュー・書評
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【本書で言いたいこと】
★大切なのは「知るだけ」「気づくだけ」ではなく
→「行動に移す」ことである
【本書のポイント】
❶「思いが叶う」のはビジネス
→「思いがけない」のがサービス
★凡人は1回失敗するともう諦める。
→天才は10回失敗してもまだ治せる。
❷目的は変えてはダメだが、計画は変えなければダメ→変化が小さな内に熟知して即対応すること。新たな計画を綿密に立てること。
★立てた計画に奴隷のように従うなんて実に馬鹿げたことだ。
❸小さな倹約が、大きな声を引き出す
★ちょっとしたネタ話
・ある日、Amazon倉庫に来たベゾスに向かって、倉庫スタッフが輪ゴムを家始め、それを見た新入社員は驚いたと言う話がある。その社員は、ベゾスが輪ゴムを打ち返すので、もっと驚いたと言う。
・ベゾスの笑い声は個性的。
→彼の奥さんは、その笑い声に惹かれて彼を好きになったと言う。
→若い時には笑い声がうるさく、図書館を出入り禁止になったらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジェフベゾスの哲学が散りばめられた一冊。
・常に顧客中心に考える
・発明を続ける
・長期的な視野で考える
文字にするとたったこれだけだけど、これを実際にやり切るのはどんなに大変なことか・・・。
常識や定説はどうでもよく、顧客に完璧なサービスを届けることを第一にして行動している。
よくあるアジャイル手法とは違って、十分に顧客メリットがある状態を創れるまでは潜っているのが特徴的だなと。早く成果を見せろと言われるけど、それに屈しない信念と実力と実績を持つからこそ。
この本を読んで初めてわかった。
これ一冊を一回読んだくらいではマネできない。けど、自身の哲学にも取り入れたい、取り入れるべき思考だと強く思った。 -
行動は熟考より正しい
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→立てた計画に奴隷のように従うなんて、実にばかげたことだ
「万人共通の成功法はとにかく量をこなすこと」
賢明かつ猛烈に長時間働く
未来を確実にするには、未来を確信することだ。 -
アマゾンCEOのジェフ・ベゾスの人物像に過去の発言から迫った一冊。アマゾン創業物語を期待すると肩透かしを食らうかも。顧客第一主義で修正前提の不完全リリースより完璧な状態でのリリースを好む一方でスピードや挑戦も重視。凡百の経営者と異なる点が数多い複雑な人柄は興味深かった。
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【選書フェア】
資料ID:98141041
請求記号:335.13||K
配置場所:工枚選書フェア -
創業以来、顧客第一主義を貫いたジェフ・ベゾス。たとえば返品の期間を15日から30日に延長している。こうした変更は手間やコストがかかり社員は抵抗するもの。しかし、ベゾスは社員の思惑などお構いなしで顧客優先を通した。大切なのは社員の機嫌ではなく顧客の信頼を勝ち取ること。顧客にアマゾンのやり方に合わせてもらうのではなく、顧客の要望にアマゾンのシステムを合わせる。故にライバル会社の動きになどは目もくれない。商品のネガティブレビューもで堂々とネットで公表。反対意見も多々あったが、結局これがユーザーの絶大な信頼を得ることになった。この姿勢こそがアマゾンを急成長させ、短期間で圧倒的な規模にする原動力となっている。利を求めない崇高な精神性にも激しく心打たれた。
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アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、若くして投資会社の副社長に昇進し、安定した生活基盤があった。その環境を捨てて、ITを活用した新しいビジネスを起業しようとする。大きな葛藤があったにも関わらず、ITが時代を大きく変えることへの揺るぎない確信が躊躇ない決断をさせている。
本書の内容は以下の7項目からなる①熟考より行動②道なき道こそ近道③顧客の期待を超える④徹底したスピード⑤ハードワーク⑥利益は顧客のために投資⑦長期戦略
成功者は、ゆるぎない信念と徹底したハードワークが基本だと改めて感じた。 -
アマゾンのベゾスについての本。内容はさらっとしているが、言葉がうまく使われていて参考になる。ベゾスの言葉、考え方を、短くまとめたところが太字になっていて、ネタ本としては抜群。
目次だけでもいいかもしれない。
目次と太字部分の抜粋をメモっておく。
(一部のみで他は自分のメモに)
目次◎ジェフ.ベゾスァマゾンをつくった仕事術
はじめに
第1章
行動は熟考より正しい
ー「決断」がアマゾンをつくった
頭を働かせながら、手も動かすのが成功の条件。
_あの子は早熟で意思が強く、驚くほど集中力がありました。(母)
_考える力を持たなきゃ。自分のことは自分でね。
「思いがかなう」のはビジネス。「思いがけない」のがサービス。
_初めてのことをしようと思えば、そこまでしなくてもと思われるくらい熱心かつ根気よく作業を進める必要がある。
_障害は障害と思うから障害なのです。そう思わなければチャンスになります。(母)
才能は人生の一部。選択が入生の全部。
_賢くあるより優しくあるほうが難しい。(祖父)
_注意深くしていないと、自分の才能に溺れることもある。
凡人は一回失敗するともう諦める。天才は十回失敗してもまだ直せる。
_摩擦を生じなかったと言えませんが、他の人たちを怒らせるようなやり方ではなかったことは確かです。とてもプロフェッショナルなやり方でした。(元上司)
_先ずは始めてみる必要がある。最初の小さな丘に登れば、その頂上から次の丘が見える。
_ベゾスには、心理的障壁といったものがないのです。
新たな知己を得ることは、新たな自己を知ることだ。
_人生は短いから、つまらない人とつき合う暇なんてない。
_誰かを雇ったらその人を基準に次はもっと優れた人を雇うようにするんだ。そうすれば人的資源が全体的によくなっていく。
人より早く着くには、人より長めに準備する。
_まずビジネスや世界の仕組みを勉強したほうがいいと考えた。
第2章
道なき道こそ近道だー「発見」がアマゾンをつくった
「早く」始める人に、「速く」やる人は追いつけない。.
_人間は指数関数的な成長を正しく理解するのが苦手なものだ。
_すばやく動く必要がある。緊張感が大事なのだ。
好運に見える人は、好運を見抜けた人。
_圧倒的な価値を持つものが生み出せなければ、消費者にとってはこれまで通りのほうが便利なのだ。
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