幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉

著者 :
制作 : NPO法人わたくし、つまりNobody 
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  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193634

作品紹介・あらすじ

悩むな、考えよ。混迷の時代を照らす、ゆるぎない言葉がここにある。
日常の言葉で哲学の核心を伝え、「哲学エッセイ」という新たな分野を拓いた池田晶子氏。累計30万部のロングセラー『14歳からの哲学』をはじめ、その著作は没後8年を迎える今なお、人生を真摯に考える読者から熱い支持を受けて読み継がれています。本書は、池田氏の著作の中から、目まぐるしく移り変わる時代の中で、私たちが物事を正しく考え、よりよく生きるための指針となる言葉を11のテーマ別に精選し、1冊にまとめた「言葉集」です。時を超えて変わらない真理と、人の世への洞察にみちた池田晶子の言葉を、今こそぜひ味わってください。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学エッセイという新しいジャンルを確立しま
    したが、2007年に早逝された池田晶子氏。

    数多くの著作を残していますが、一つ一つが
    生きることに対する強いメッセージを放って
    います。

    この本は、その著作の中で残したメッセージを
    「人生」「幸福」「老い」「死」などのテーマ
    毎に分けて紹介しています。

    その一つとして
    「幸福であるとは、心が幸福であるという以外
    ではあり得ない。不幸な心は、どんなにお金を
    積んでも幸福な心を買うことだけはできない。
    すると、一番欲しいものを買うことができない
    お金なんてものを、人はどうしてほしがるのだ
    ろう」

    生きることに対して前向きになれる一冊です。

  • 人は何でも「思う」ことができる。人生はつまらないものだと思えば、人生はつまらないものになり、人生は素晴らしいものだと思えば、人生は素晴らしいものになる。人生に意味はない。自分の人生に意味はあるのかと悩み苦しむこと自体が勘違い。生まれて死ぬという、この根本的な事態に私たちの意志は関与しない。人生がわからないのは当然。自分なんて本当は何ものでもない。あるようでない。自分探しはやめよ。人生は、過ぎ去って還らないが、春は繰り返し巡り来る。一回的な人生と永遠に巡る季節が交差するそこに桜が満開の花を咲かせる。

  • いじめについての記載がある
    実はいじめてる人が一番傷付いてるのかもしれない
    生きるのをやめる教育を日本ではしているのかもしれない

  • 最近長〜〜〜い本読むモチベなかったけど、これは短編集だからさくさく読めた!

    ・わかる力は愛である
    ・一切は君の自由だ
    ・「情報弱者」にも言わせてほしい
    の章が心に残った。
    めまぐるしく変化する世の中だけど、人との繋がり、善悪、考えること、幸福....などなど人生にとってbest of 大切なことは変わらずに在り続けてくれているんだな。欲望に振り回されてしまいがちな今を生きる私の心には刺さることが多かった。
    気になった文章は残酷幸福論に載っていることが多かったから、次はそれを読んでみたい!

  • 腑に落ちやすい言葉で紡がれた哲学。
    自分の心に響く言葉がいくつもありました。

  • 詩集たいまつを読みたくなった。

  • 哲学

  • 凝縮されていて、手元に置いておきたい。

  • 市立図書館で読みました。
    池田晶子氏の書籍は、よく目にするものの、読んだことがあったか覚えていなかったので、手に取りました。
    わかろうとする意識は優しさだと。
    その通りです。
    わかろうとする努力、足りないです。

  • 言葉があらゆることを形づくる。個性や自分らしさを重要視し過ぎると、生きにくくなることもある。自然界の摂理が人を生み、そして死がやってくる。ただそれだけのこと。これくらいさっぱり言い切ることができたら。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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