煉獄ふたり 優しい幽霊はコンビニにいる (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195447

作品紹介・あらすじ

親友と喧嘩した日に事故死した女子高生。
妹の成長を永遠に見守りたいと願う兄。
廃ビルで怪奇現象を演出する幽霊劇団――。
死してもなお、「煉獄」で思い惑う幽霊たちは、
生者とかかわるために、便利屋の幽霊・キリンとアオバのコンビに助けを請う。
その依頼と引き換えに、成仏させられてしまうとは知らずに……。
日本ホラー小説大賞佳作受賞の新鋭がおくる、おかしくも切ない幽霊譚!

感想・レビュー・書評

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  • 未練を残し現世をさ迷う幽霊たち。彼らはこの世とあの世の間である「煉獄」にいる。煉獄で思い惑う幽霊たちは、
    生者とかかわるために、コンビニにいる便利屋の幽霊・キリンとアオバに助けを請うが…

    ホラー寄りファンタジーといった感じです。何かを集めてどうするのかという展開は「呪いに…」と同じですが、未練を残した幽霊たちが可笑し哀しいというか…ホラーじゃない意味で怖い話もありました。

    「呪いに首はありますか」以来気になって色々読んでみている作家さんなんですが、もうちょっと話題になってもいい気がしますね…飄々としていて少し哀しく、それでいてちょっとシニカルな読みやすい文体が好みです。キャラも魅力的ですし…この本もそれこそ表紙もすごく綺麗ですし、今タイガ文庫で出し直したら売れそうな気がするのですが…勿体ない…

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著者プロフィール

1984年生まれ。第6回講談社BOX新人賞優秀賞を受賞し、2009年『ようこそ、ロバの目の世界へ』でデビュー。14年『牛家』が第21回日本ホラー小説大賞が佳作に入選。他著作に『三丁目の地獄工場』『その花束は少年で出来ている』『煉獄ふたり』(いずれも講談社)がある。

「2020年 『事故物件7日間監視リポート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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