- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062196772
作品紹介・あらすじ
代表作の『食堂かたつむり』では、主人公による心のこもったおもてなしが次々描かれます。主人公はそれによって、自分の人生も満たされていくのでした……。
小説同様、小川糸さんは日常を大切に生きる達人、だから身近にあるものにこそ、こだわります。それが「幸せ」の基本だから。
本作では、著者が、人生を大切に生きるための秘訣を、もの選びを通して教えてくれます。
たとえば、40代になってわかった、一生添い遂げられるものを、時間をかけて探す楽しみ。心地よい暮らしのために到達した、「少なく贅沢に」というキーワード。持ちものの数を減らすためのもの選びの工夫。
それらに則って選ばれた、とっておきの道具や食材、家具などの品々を、初めてご紹介します。
そして、小川さんのベルリンやモンゴルでの体験も貴重なヒントに。旅先で最低限のもので暮らしてわかった、シンプルな生活の醍醐味。
小川糸さんの、少なく上質なものづきあいのすべてがここにあります。
感想・レビュー・書評
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40をすぎたら人生は「引き算」〜モノは少なく、でも「贅沢に」暮らす(小川 糸) | 現代新書 | 講談社
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/46493?imp=0
『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条』(小川 糸)|講談社BOOK倶楽部
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000189419
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小川糸さんの暮らしぶりがわかる本。
印象に残ったのは、後書きのこの言葉↓
「日本にいるとどうしても、何かを買う、つまりお金を使うことで幸せが手に入るように錯覚してしまいがちです。だから、お金を稼ぐために仕事をしてしまいます。だけど、お金がなくても幸せになれる方法は、工夫次第でいくらでもあると思うのです。
(中略)
こうでなければならない、という先入観から解放されると、いかに自分が自由であるかを思い知りました。
人からどう思われようが関係ないのです。大切なのは自分がどう生きたいかということ。自分だけの幸せのモノサシを持つことです。」
著者は自分の確固たる芯を持った強い方だなと思った。
携帯電話を持たない選択も、興味はあるけれどなかなか出来ることでは無いと思う。
私も自分の「好きなこと」「心地よいこと」によく耳を傾けて生きていきたい。 -
自分が心地よいと思えることを大切にして生きていく。自分の行動に責任を持つ。一生付き合えるもの、人、ことを見つけて大切にする。一日の中で、決まった自分なりの儀式を作っておくと、それを行うことで心がリセットされて生きやすくなる。自分の芯を持って、周りに影響ばかりされずに生きる。周りの目を気にしてばかりいると、苦しくなる。誰かの期待する自分にならなくてもいい。もっと自分の考えを信じて、大切にして、心地よく生きる。それには、周りのことも当たり前のように尊重するけれど。自分は自分、相手は相手。
というようなことを書いていた。自分用の記録。
感想
好きな生地、ブランド、使っている道具や調味料、寝具に照明まで書いてくださっていたので、真似は出来なくても参考になりました。
それだけでなく、考え方、生き方?まで書かれてあったので、特に一日のリセットの方法と、「自分が心地よければ、隣の人とくらべなくたっていいじゃない。」の話が、良かったです。小川糸さんでも、誰かと比較して焦ったり、落ち込んだりしたことはあったんだなぁと、思いました。自分の心地よいを知ることは、自分自身と向き合うこと。世の中の正解を求めるんじゃなくて、自分の中の大切なもの、心地よさを見つけて一生大事にしていきたいです。 -
小川糸さんの暮らしや生き方を写真を交えて書かれた一冊。
一章は「ものづきあい」について
二章は「五感」
三章は「モンゴルやベルリン」での暮らしを通して
四章は「好きなことやひと」のこと。
あとがきで書かれていましたが、この本は書き下ろしではなく聴き取りで書かれたもの。
そんなことを感じないくらいの、語り口と心地よさ。
もっと丁寧に、今を日常を大切にしたいと思います。 -
ミニマリスト、丁寧な暮らしと一言で言っても
やり方は人それぞれでみんながやっていることをまねしなくてもいいんだなぁと思えた。
自分が心地よく、幸せに暮らせるものと人に囲まれる生活が素敵な本。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
これで終わり、と言い切れる選択ができたら、その後はずっと買い換えなくていい。
一生を添いとげられるものに出合うことは、その後の人生を楽にしてくれるものだと感じています。 -
「私にとっての必要なものは世間がすすめる標準と同じとは限らない」
という言葉が心に残りました。小川糸さんご自身が心地良さを大切に日々を一緒に過ごしているものや大切にしていることが綴られていて、地に足の着いた美しい生活だなと思いました。素敵で憧れもたくさんありましが、私も私自身の心地良さで等身大の生活をしていきたいとこの本を読んで改めて感じ、自分や自分の生活に向き合ってみたいと小さな力が湧きました。 -
小川糸さんの小説の一幕にあるような生活の一部。自分らしい暮らしって素敵。
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ゆったりした気持ちにさせてくれる一冊。小川糸さんが書いていないのに(=ライターさんが書いています)小川糸さんの著書を読んでいるかのような気分になる不思議な本。シンプルな暮らしなんだけど、それを必死に目指していなくて、自分の「好き」の声を聞いていたら自然とそうなったという感じがします。その中で仕事は、自分のリズムでメリハリをつけて無理せずやっていて。持っているモノとより、小川さんの考え方が好きでした。
●ベルリンに行ってみたくなります。
自分たちの生き方を守るために守るべきルールはしっかり守るという考えが根付いているそうです。とても素敵です。また、子供がたくさんいるオープンなビアガーデンというのもとても魅力的です。(わたしはビールが飲めないのが本当に残念)そういうのを観光客としてではなく、市民として体験するというのは感じることが違うのだろうなと思いました。
●日本にいるとお金を使うことで幸せが手に入るようなきがしてしまう(P153)
このページ以外にも繰り返しでてきた重要フレーズです。まったくそのとおりで、薬局の化粧品コーナーでの物欲の掻き立てられかたといったら・・!(え?わたしだけ?笑)
ベルリンでは1年後も同じパッケージの同じ洗剤が売っているとか。日本では考えられないですよね!!どうにかしてお得に生きるか、生きる上でのコスパみたいなのが過剰に競争されているのが今の日本の雰囲気だなと思いました。しかも、本書は2015年の本なので同じ状況が今も続いているとは!そんな状況を外にでて眺めることで「あ、それって日本だけだったんだ」と気がつくことってとても重要だし、経験したいです。でも、海外に行くには2015年当時以上にお金が必要になってしまったことも事実・・。
●年齢を重ねることは自分のお気に入りが増えるのと同じ
これってとても素敵な考え方ですよね。お気に入りと素敵な生活を過ごしたくなる。ただ、お気に入りにならなかったモノたちを処分しないと、ものが年々貯まる一方の汚部屋になってしまいがちなので、そこは気をつけたいですね。 -
共感できるところが多く、わかる!とか私も!とか思いながら読めました。ちなみに我が家も炊飯器ありません(昔は圧力鍋で炊いていて、今はストウブの鍋で炊いていますが、美味しく炊けて不便はないです)
エッセイで美味しそうな料理を作られていたので、調味料参考になりました。