幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205696

感想・レビュー・書評

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  • 前作できれいな終わり方をしているから、二作目は同じ展開で飽きてしまうか、もしくは全然違う方向にしすぎて前作の面白さがなくなるか、どっちかやったら悲しいなあ…と、(失礼なことを)考えながら読み始めたら、めっちゃ面白かった。
    めっちゃ面白かったですありがとう。

    だんだん伝治さんのキャラがはっちゃけてきたというか、若返ってきた(笑)気もするけど、若返るくらいでちょうどええねんな。
    このくらいの年代の人が若い視点を思い出して次世代を接していかないと、本気で未来がない気もする。

    そして作中の流れる時間の早いこと! そのあたりもお仕事本らしくて、いい。

    商店街のみなさんはある意味時間が止まりがちかと思いきや、こちらもしっかり流れていた。
    (あんまりいい方向ではなかったかもしれへんけど)

    「米よし」さんと伝治さんとの誤解(?)がちゃんと解けるのかはやや気になるけど、どこもしんどい状況下で最善を尽くしてるのはいいなと思う。

    やればやるだけ結果がでる時代は終わった、と、いうのは、刺さったなー。
    わたしはともかく我が子たちは、自分のやりたいこと、好きなことを見つけることが、一番難しくなってしまっているのね。

    何でもあるもんね。でも、何もない。
    ほんま、今の社会ってこの百貨店と同じ状態なんやな。

  • 閉店回避という目標にむけての第二段。初代の引退と二代目の思いと百貨店の思惑、妥協点なんてなさげに見える状況を複数世代の知恵が解決していく様子は面白い。

著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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