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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062554275
作品紹介・あらすじ
匡之の舌が、自分の指に滲んだ血をなめ取る感触に、音也は目尻を紅く染めながら眉を顰める。「…僕の、血が…」呟きながら見上げれば、匡之は確かな欲情のこもった瞳で、音也の顔を見つめていた。(僕らは二人とも、互いを欲しがっている…)人気作家の不二嶺音也は、新婚早々に妻と離れ、執筆のために一人で伊豆の別邸を訪れる。そこには中学の頃から家族と別れて暮らす、妻の弟・匡之の姿があった。