タンパク質の反乱: 病気の陰にタンパク質の異常あり (ブルーバックス 1225)
- 講談社 (1998年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062572255
作品紹介・あらすじ
病気の謎、新しい治療法へのヒントは、タンパク質が握っていた!私たちのからだを構成するタンパク質は、次々に作られると同時に分解されていく。なぜ分解されるのか?どのように分解されるのか?アルツハイマー病や筋ジストロフィーなど、数々の病気に、タンパク質の分解システムと、その乱れが関わっていった。からだの中で巻き起こる、タンパク質のこの「反乱」にどう立ち向えばいいだろう。
感想・レビュー・書評
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タンパク質はアミノ酸の多数の集合である。
アミノ酸の一部分の変異が起きても、様々な遺伝病となる。
タンパク質には寿命があり、以下の3つの経路で分解される。
・ユビキチンという分解シグナルがついている
・リソソームに送られ、分解
・病的な経路ではカルシウムが分解の引き金を引く(カルパイン)
・プリオンとアルツハイマー病
プリオンはもともと正常なタンパク質として体内にもあるが、異常なプリオンにどれだけセンシティブかは遺伝的素因がある(実際はたいしたことない???)
アルツハイマー病は異常蛋白の蓄積
両方、異常蛋白が十数年にわたって蓄積する。しかも自己触媒的に可溶性から不溶性に変換している。
その蛋白は、プロテアーゼ耐性の不溶性沈着物となっている。
が、その構造変化は分子間の相互作用に時間がかかる。(核酸の介入入らない)
タンパク質の寿命を変えることで、画期的な治療に結びつく可能性がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
94円購入2013-01-10
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4062572257 196p 1998・8・20 1刷