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この作品からのみんなの引用
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放射線の傷の修繕にはミスがおこるが、p53というタンパク質がそれをみつけて、細胞の自爆装置のスイッチを押して、不良細胞を廃棄処分にしてくれる。したがて、放射線の傷は完全になおるのである。ところが、この自爆装置は、心配しすぎなどストレスがたまると、狂いが出て、まともに動かないどころか、良品細胞まで自爆させて病気を重くするようである。先祖代替の日本食を腹八分目にたべて、身体を動かし、世の中や子孫のために役立つことを心がけたい。
― 253ページ -
恐怖症の第一の原因は、「放射線はどんなに微量でも毒である」という考え方が、世間一般の常識になっていることである。~原因の第二は、住民が、たくさんの情報の中から、正しい情報を冷静により分ける努力を十分にしないことである。
― 216ページ -
この元祖の原始生物は、太古の時代にuvrA遺伝子を獲得して、それを用いて紫外線の嵐の中で勇ましく生活していた。この修復遺伝子は、その後三十数億年間の生物大進化の過程で、絶えることなく子孫に継承され、その継承の三十数億年間、太陽紫外線によるDNA損傷の修復のため、休むことなく働きつづけて、現在におよんだ。
― 185ページ
みんなの感想・レビュー・書評
魔女狩り的に、放射線ならどんな数値でも怖がらなければならないという風潮はやはりおかしいと思うし、データを検証して正しい知識を身につけなければならないと感じた。
311を経た今、放射線の何についてはどれくらいの測定値なら大丈夫かについて、新しい計測データで検証しなおして欲しい。
発がんの危険率に”安全量”はないと考える直線閾値なし仮説の考え方は、1985年の最初の国連科学委員会で、遺伝学者が主張して、医学者の反対を押し切って国際的合意として採用され、以後、国際放射線防護委員会(ICRP)はこの考え方を基本としている。
池田信夫さんのブログ2011.04.26には、ICRPは「この仮説は放射線管理の目的のためにのみ用いられるべきものであり、すでに起こった微量の被ばくについてのリスクを評価するために用いるのは適切でない」と警告していると紹介してあった。
本書の様に、人体への放射線の影響を正しく理解し評価することが大切だが、日本では何故、魔女狩り的な新興宗教的な拒否反応をもって放射能を語る空気が出来上がってしまったんだろう。
序章 わが青春と原子放射線
1章 放射線に対する不安
2章 放射線の人体への影響
3章 人体は放射線に弱くて強い
4章 低線量の危険と発がん機構
5章 生物の進化と環境への適応
6章 原発事故放射能にびくともしない人体
問題の多い本である。「少しの放射線は心配無用」という副題が付いていて、本題と矛盾しているように見える。それはなぜかというと、どうやらこの著者は、改訂を重ねるごとに立場を変えていったようなのだ。Wikipediaより引用する。 <1998年に出版された第3版『人は放射線になぜ弱いか 少しの放射線は心配無用』ではさらなる改訂が行われ、(・・・一部略・・・)章のタイトルも、第2版「Ⅲ章 人体は放射... 続きを読む »
著者は原爆投下後の広島で、実際に被曝サンプルを集めて調べたことをスタートとし、生物への放射線の影響を研究してきた、物理学と遺伝学と基礎医学の学者。 原爆被曝の急性症や放射性物質事故の白血病やがん発病などの統計と、胎児被曝も含む動物実験から、「直線しきい値なし説はどうも当てはまらない、それはなぜか?」を、細胞分裂とがん発病の仕組みに始まり、放射線や紫外線等の刺激で傷ついたDNAがどのように自身... 続きを読む »
副題に「少しの放射線は心配無用」とあるように,ものすごい楽観的な本。著者は,物理学生として原爆直後の広島で調査にかかわり,のち放射線医学の研究に取り組んだ人。 現在の放射線防護の考え方は,「閾値なし直線仮説」に立っており,微量の放射線も人体に害を及ぼすと考える。著者はこれを大間違いとしていて,閾値は存在して,閾値以下の被曝なら回復して害はないと主張する。それを支持する実験の結果なども載せてい... 続きを読む »
ホルミシス効果の第一人者である近藤宗平氏の著。基本的には、放射能安全路線で書かれている。個人的には、ホルミシスについてはありうる話だと思ってはいるが、だから原発事故も問題ないというのはどうかと思うが・・。
この本については、とてもわかりやすく書かれているので、放射線についてのひとつの説を学にはよいかと思う。原発に対する考え方やイデオロギーを別にして読んでおいてもよい本だとは思う。
著者はホルミシス説で有名な方らしい。放射線リスクにしきい値は多分あるのだろうと思うが、「少しくらいは浴びた方が健康によい」かどうかはよくわからない。Amazonのレビューで本書の対局にある本として『内部被曝の脅威』(肥田ら、筑摩書房)があげてあった。こちらも読んでみたい。ちなみに、本書では内部被曝についてはほとんど取り上げられていない。
放射線被曝が人間の健康に与える影響について知るにはよい本。しかし、原発事故に対してそんなに神経質になるなという論調には違和感。確かにそれを裏付ける調査結果が豊富に示されているが、なぜそういう結果になるのかが説明されていないので、安心できない。これで安心できる読者はおめでたい人たちだと思う。
この著者の原論文を検索していくつか読んだことがあるが、「ホルメシス効果があるので、アメリカの原爆投下は日本の放射線健康衛生の向上に役だった」、とか書いてたぞ。トンデモ。学会誌全体としてもホルメシス効果を認知する方向にはない。ちなみに、ホルメシス効果とまったく逆の効果を応答曲線で示す立場もあり、環境影響派によって指示されている。
この時期にこの本は毀誉褒貶が甚だしいが、いい加減な本ではないと私は判断する。将来肯定されるにしても否定されるにしても根拠はちゃんと示されている。カール・ポパー的に言えばこれでいいのではないかな。
20年以上前、学生のとき著者の講義を受けた際、併せて読んだ「分子放射線生物学(東京大学出版会)」は、できの悪いものにも学問的名著であることがわかりました。原発事故と前述のある種の懐かしさもあり読みました。他のレビューにもあるように難解な印象は、たぶん学問的な正確さとわかりやすい説明とを妥協させる難しさではないかと感じました。今回の事故後よく引用される寺田寅彦ではないですが、正確にこわがることの難しさに専門家として真摯に答えようとされている熱意が裏に感じられるように思います。(おおよそが今回の事故前に書かれている本ですので、事故によるバイアスの少ない本といえるでしょう。)
「ニセ科学はその真偽の追究を阻止して、同意を求める」(カール・セーガン)。この本は「放射線は少しなら心配無用」(閾値の存在)を説明している。つまり「放射線はどんなに微量でも毒」は間違い。
福島原発の事故によって、放射能に関して勉強している人は多いでしょうが、本書に基本的なことが書かれています。
特に遺伝すると勘違いしている人がいますが、きちんと本書を読みましょう。
放射線の影響をいたずらに恐れることはないことを、研究のデータを元に主張している。説明の中では、遺伝子の修復の過程やがん細胞の増殖の仕方、アポトーシスなどかなり突っ込んだものもあったが、私には難しく、理解しがたかった。
単位については、最近良く用いられるグレイやシーベルトではなく、ラドとレムが用いられていたため、頭の中で換算するのが多少厄介であった。
放射線を無闇に怖がる必要はない、と説く本。図表が豊富で、内容は充実。一般の人がいたずらに恐怖するのを和らげるという執筆目的も明確で良い。
とはいえ何事にも絶対は無いわけで、統計学的に害がなくても、放射線のせいで、ある人ががんになって死ぬ可能性はゼロではない。それはたった一人かもしれないが、たまたま自分の大切な人だったら大問題だよね。
まあそういうことも頭の隅に浮かべつつ、やっぱり無闇に怖がるのが一番健康に悪いかもね。人間てほんとに、強くて弱くて…
笑うだけで、気力がわいたりするもんな。
無知識による漠然とした不安を持ったまま行動するよりも、データに基づいた正しい知識を得た上で対策を考えた方がいいと強く思うのであります。
必要以上の不安を取り除くための良書。
自分の理解力が着いていかず3章で断念…ちょっくら生物と物理勉強してから出直してきまーす
私が勉強不足なだけで高校の範囲の勉強が分かってて、ちゃんと考えながら文章を読む力が備わってるなら十分スラスラ読めると思います。文章の書き方自体はたいへん読みやすいです
途中まで読んだところでの感想ですが、書かれたのが昔なのでデータが最新じゃないよなぁ…とか最近の研究もっとすすんでんじゃねぇのと思ったのも確かです。
しかし広島の原発の地道で細かな調査など信頼に値すると思います。広島関係のはその当時の新鮮な情報が大事なわけですし
ニュースで毎日コロコロ変わる安全に関しての話に不安を感じている人は読むことをオススメします。実験方法や結果、数値など結論に至るまでを詳しく書いてあります
「放射線の体に対する影響には閾値ががない」「放射線の毒性はDNAを損傷させる点にある」などの仮説(通説?)が誤りであることを論証していて、素直に受け入れ難いような気持ちの反面、少し安心させてくれる本
索引や参考文献の記載もあり、著者の自説に対する自信や出来るだけ使いやすい本を作ろうとする著者の誠実さが表れている
一気に読むにはしんどいが、ゆっくりじっくり読めば素人でも何とか理解できる
ただし、内部被曝についての論証が十分でないこと、チェルノブイリ原発事故の影響と考えられている子供の甲状腺異常について、「見かけ上の発病率の増加」にすぎないと断じる点は、不満が残る。特に後者については科学的な態度とは評価できない
副題にある「少しの放射線は心配無用(むしろ体によい事もある)」とするこの先生の主張に100%同意するほど私もナイーブではない(その証明論旨は難しくて私なんかにゃサパーリわからん)。ただ、むやみに「危険! もう終わり!」と煽る意見よりはまだ科学を感じる。日光浴も立派な被曝であり、陸上生物の進化は、直射日光とどれだけ折り合うかが勝負だった。温泉だって筋トレだって体に悪いといえば悪いのだ。自ら持つ治癒能力によって生物は生きながらえている。
(続きはブログで http://syousanokioku.at.webry.info/201104/article_2.html)
タイトル通り、放射線がなぜ体に悪いのか、放射線が人体にどういうメカニズムで働くのか説明されています。それらを踏まえ、『微量の放射線は体に悪くない』と言うことが書かれています。私たちは原子力、放射線と聞くととりあえず恐ろしいと感じる。事実、原発事故では死者も出ている。しかし「原子力を正しく恐れていない」と言う点について、著者は警鐘を鳴らしています。







