理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)
- 講談社 (2008年4月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062575966
感想・レビュー・書評
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4回生の院試後すぐにこの本を読んだ。とりわけ、自分は博士に進むつもりはなかったが、研究者の人生とはどういうものであるかを知っておいて損はないと思ったからである。
この本ではポストの獲得、留学といったことにおいて非常に大事なことが書かれていた。特に、キャリアパスの多くは研究室が決まった時点で決まると書かれてあったのが印象的だった。このような大事なことは、研究室を決めるもっと前の段階で知っておきたいことである。選択を大きく誤らないためにも、教授になるならないに関わらず、2〜3回生で一度は読んでおくべき本であると思う。
大学院に進もうとしている自分には、坪田教授の
「大学院を出たけどワーキング・プアだ」という筋書きは自分の力で変えていく。「大学院を出たので自分の人生がこんなに開けた」というストーリーに変えていく。それが、本当の自分自身の「人生設計」だと思うのだ。
この言葉にすごく感動しました。
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自立、留学、起業、教授ポストetc・・・
研究者人生で成功するには、若いうちから準備を進めていくべき。
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そもそも研究者というのはその他の職に比べて個人プレイ性が強いように思う。そういった、研究者の道を歩きだしつつある人を意識した人生指南本。
例えば、最初に「知的野蛮」というキーワードを掲げている。ロジカルに考えるトレーニングは散々させられてきた理系だが、人生で何かを成し遂げようと思うと、ロジックを離れて、後先考えずワイルドに飛び込むことも時には必要である、と説く。ロジカルに思考し、ワイルドに行動せよと。
そういった印象的な言葉をスパイスのように効かせ、人的ネットワークから経済的自立、時間の使い方なども幅広く網羅した良書。人生設計の指針のひとつとして、読んでみるに値する。これからも、1年に1度くらいは開き直してみたい本。 -
全くこの本は私が今読むべき唯一の本であった。
この本に出会えたと出会えなかったとでは、私の人生がそれは大きく違っていただろう。著者である坪田先生には心から感謝を申し上げます。
さて、私は今研究者として貴重な第一歩を踏み出すそのスタートラインに立っている。
そんな私にとってこの本に書いてあることは正に珠玉であった。
研究室の選び方から、出世の方法、果ては勉強法、留学についてまで、私に必要な情報が事細かに記されている。
これからの長い(予定の)研究人生において、この本はガイドブックでありバイブルであろう。
読了してほどなく、同じく坪田先生の『理系のための研究生活ガイド 第二版』を速攻で買ってしまった。
こちらも良書中の良書であり、付箋だらけであるw -
研究者生活の指針.ともすると世渡り指南書みたいだが,「思い」を持った上でこういったこと(お金のこと,アピールの仕方などなど)も意識しておくのは大事.M2の頭ぐらいに読むとちょうどいいと思う.
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理系の頭を理解できるかも!?
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バリュー
自分が何に対して価値を感じ、何を最も大切だと思っているか。
ミッション
本当にやりたいこと、あるいは必然を感じる使命のこと。
ストラテジー
自分が心地よいと思う環境の中で、目指すべき道を進むためにはどうしたらいいか。
一年単位、一週間単位で時間配分する。
自分の時間の使い方を考える。
勉強、コミュニケーション、プライベート。大雑把に何パーセント使うかを決めて、意識する。プライオリティを明確化する。 -
研究生活ガイドの人生設計版
体験談に基づいて書かれているが、少し一般的な学部と離れているかな。 -
KOBOY
わかりやすく ぎらぎらしてて いい。
図表が使えた。 -
[日販MARCより]
研究者人生で成功するには、若いうちから準備を進めていくほうがいい。経済的に自立し、留学し、教授のポストを得て、ごきげんな人生を送る…。研究人生で成功するための全ノウハウをホンネで説明する。
[BOOKデータベースより]
質の高い研究を続けて、研究者人生で成功するには、若いうちから準備を進めていくほうがいい。経済的に自立し、留学し、業績を向上させ、公募をパスし、教授のポストを得て、会社を作り、ごきげんな人生を送る…。誰も明かさなかった研究人生で成功するための全ノウハウをホンネで説明する。
設計1 基礎知識編—成功のためには「人生設計」が必要だ;
設計2 自己分析編—「自分年表」で人生を仮説にする;
設計3 経済編—研究者こそ経済的自立が必要だ;
設計4 友人・知人編—人的ネットワークを増やすには;
設計5 海外ネットワーク編—世界で認められる研究者になる;
設計6 ポスト編—母校の教授になるために;
設計7 業績向上編—ノーベル賞を狙う気持ちで研究する;
設計8 表現編—表現力をつけて社会にアピールする;
設計9 インフラ編—会社、学会、NPOを用意する;
設計10 時間編—人生設計とは「時間をどう使うか」である;
設計11 トラブル編—理系の弱点「危機管理能力」を備えよう