地球外生命 9の論点 (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577755

感想・レビュー・書評

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  • 2012年刊。◆地球型系外惑星が相当数発見され、一方、エウロパ・タイタン・エンケラドゥス等巨大ガス惑星の衛星にて、地球の極限生物類似の生物が存する可能性に言及される現代では、知的生命に至らぬ地球外生命への疑義はかなり減弱。この状況下、本書は、天文学・惑星科学・細胞学・分子生物学等の専門家が、地球外生命の議論に必要な知見を横断的に叙述する。夫々に専門書や新書等があるも、簡明に纏まっているのは買い。◆個人的には光合成の項目が難しいと感じる。生化学(というより化学)は馴染みにくいなぁ。◆編者は自然科学研究機構。
    =国立天文台・核融合科学研究所・基礎生物学研究所・生理学研究所・分子科学研究所

  • いきなりチューブワームが来て、極限生物の話がありながら、その次の話が「光合成ができなきゃ」みたいな意見を持ってくるってどうなの?と思った。
    まあ全体的に興味深い話ばかり。地球外生命の話は実に夢があってよろしい。

  • 地球の外にも生命は存在するのか? 天文学者や生物学者など、各分野のトップランナーが最新成果をもとに地球外生命を考える「論点」を呈示。

  • 既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
     地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
     主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
     地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としてもマトモな議論の対象になりえる時代になったということなのだろう。

     とはいえ、現状での研究は地球外生命の存在可能性である。残念ながら地球外文明の存在可能性については、残念ながらまだまだ時期尚早の話題なのだろう…。セーガンの「コンタクト」みたいな話などは面白いとは思うのだが…。

    まあ、そういうオレはUFOとか大好きだけどなーwww

  • 知識のアップデートのため読んだ 2012年時点最新の地球外生命研究のレクチャ本. 宇宙望遠鏡ケプラーのおかげで,生物生息見込みのある惑星が激増したことによる科学界の空気の変化が興味深い.

  • 研究の最先端をいく研究者が分野を越えて集まった本です。
    往往にしてこの手の本は、
    章ごとに著者がバラバラなため、
    全体の結びつきが弱くなってしまいがちですが、
    この本はシンポジウムの講演を元に書かれているためか、
    そのようなきらいはありませんでした。

    ただ、生命科学、生物学の分野はちょっととっつきにくかったです。
    なんか妙に専門性が高いというか…。

    アストロバイオロジーの最新のトピックを知りつつ、
    全体をある程度見渡せる本としては、
    適していると思います。

  • 色んな分野で活躍する科学者が、それぞれの視点から地球外生命を語る。ちょっと生物学の知識がいるところもあるけど、それでもワクワクさせてくれる。この手の本が読み飽きた人も楽しめると思う。

  • 地球外生命の存在する可能性が高くなってきていることがわかりました。

  • 地球外生命の存在を9の視点からまじめに論じられたもの。もうSFではないという序文が印象深い。地球での生命誕生は偶然ではなく必然なのか?通信技術の違いなのか?もしくは、他に興味がないのか?知性のある生命体には出会えないかも・・・

  • 地球外生命体の存在につき生物学者は否定的に天文学者は積極的に確率を計算。ドレイク方程式がこんなに使われる式だとは。。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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