確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 196
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579278

感想・レビュー・書評

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  • 数学者たちがさまざまなアプローチで確率を攻略してきた歴史。ギャンブル理論からゲーム論的確率の最新理論までが明快に語り尽くします。

  • ときどき数学の本が読みたくなって手を出してしまった。確率は実生活ともからむのできっと面白いだろう、なるほど、そんなことがあるんだ、と思えるような内容を期待していた。が、これは失敗でした。ほとんど読み飛ばしてしまった。なんか証明とかの話になったところは、まったくそのすごさがわからなかった。マルチンゲールというのだけが、名前が印象的で、なんか面白そうな気はするのだけれど・・・勝ったら払ったお金の倍の金額が戻って来る、そういう賭けをする。最初は1円、負けたら2倍の2円、また負けたら4円と負けるたびに2倍の額をかける。いずれは勝つこともあるので、するとそのときかけた金額の2倍の額が戻って来る。n回かけたとすると、それまでにかけた額の合計は1+2+2の2乗+2の3乗+・・・+2の
    (n-1)乗=2のn乗-1円で、もどってくるお金は2のn乗円。つまり1円もうかる。その後、またかける額を1円にもどして同じことをくり返す。それを無限回くり返せば、無限にお金が入ってくることになる。これってどうでしょうねえ。

  • 請求記号 417.1/Ko 39/1927

  • http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20150710/1436524037
    hiroyukikojimaの日記より.
    確率の理論について、真っ正面から解説した本。ポイントになるのは、高校数学を超えた確率のことを勉強しようとするとき、多くの人が引っかかるであろうアイテムを、かなり初等的に解説したことである。高校数学での確率は、要するに「場合の数(数え上げ)」を比率に書き換えただけのものだが、これしか土台がないと、その後に確率論を学ぼうとするとき、全く歯が立たなくなる。
    読み始めると,引き込まれる内容.
    この書籍を元にして,「確率」(高校での確率ではなく)を現実と数理をつなげながら学ぶことができそう.
    この1冊をとりかかりとして,数理統計学の正書も読む必要があると思う.
    しかし,第1章からよく考えながら読まないとブルーバックスだからといって簡単に読む事ができる内容ではない.

    仕事の合間に読む事ができる内容ではなく,ノートにまとめながらでないと読む事はできない.

    まとめとRで実装しながら読む事.

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著者プロフィール

小島 寛之(こじま ひろゆき)
1958年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。
現在、帝京大学経済学部経済学科教授。専攻は数理経済学、意志決定理論。
数学エッセイストとしても多方面で活躍しており、そのわかりやすい語り口には文系・理系の読者を問わず定評がある。
主な著書に『使える!経済学の考え方』『数学入門』(以上、ちくま新書)、『天才ガロアの発想力』『ナゾ解き算数事件ノート』『21世紀の新しい数学』『証明と論理に強くなる』『【完全版】天才ガロアの発想力』(以上、技術評論社 )、『無限を読みとく数学入門』(角川ソフィア文庫)、『数学的推論が世界を変える』(NHK出版新書)など多数。

「2021年 『素数ほどステキな数はない  ~素数定理のからくりからゼータ関数まで~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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