撃ちてし止まむ: 太平洋戦争と広告の技術者たち (講談社選書メチエ 146)
- 講談社 (1998年12月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062581462
作品紹介・あらすじ
「戦意昂揚」「銃後の節倹」「増産体制確立」…。戦時体制下、国策プロパガンダを担ったプロダクションが存在した。報道技術研究会-広告界の錚々たるメンバーが集い、革新的な技術とシステムを生み出した。この仕事師集団の全貌を解明し、戦前から戦後を貫く広告技術の潮流を探る。
感想・レビュー・書評
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戦前から戦後にかけての日本の広告史を知るのによい教科書。
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「戦争と広告」を読み、もう少し関連したものが読んでみたいと思い、図書館で借りた。資料多く、参考になる。
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戦時中、数々の「戦意昂揚」「銃後の節倹」「増産体制確立」を促す広告が作られ、今でも歴史の教科書に掲載されている。
そんな戦時体制下の国策プロパガンダ広告の制作を一手に引き受けていた、あるプロダクションの存在を追った一冊。
構成員は戦前の商品広告に携わった広告技術者だけでなく、コピーライターやカメラマンさらには漫画家など、
商業美術の最先端を行く錚々たるメンバーばかりだ。そんな一流の仕事人が「プロパガンダ」というコンセプトを
目指し、手を携え協力し合ってできたものがあの広告だと思うと、プロパガンダ広告ひいては太平洋戦争に対する考えまでも変わっていくだろう。
技術と思想は相容れないもの。
この書を読んで一番印象に残ったメッセージだ。
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