嗜好品の文化人類学 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582964

作品紹介・あらすじ

本書は、世界の二一地域を視野に入れ、それぞれの地域に暮らす人びとが「慎みをもって慈しみながら楽しんでいる」いわば「異文化のなかの嗜好品」を取り上げ、その様相を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 世界の様々な社会において、どんなもののどんな要素が嗜好品とみなされ、愛されているのか、その社会において、どのような役割を持っているのか、について、実に多種多様な事例が多くの研究者から報告されたものをまとめた一冊になっています。

    嗜好品についての本、というより、何を嗜好品とみなすか、によってその社会・文化の姿が見て取れる、というメッセージを感じました。

    多くの研修者からの報告をまとめているので、個々の事例は非常に興味深いのですが、やはり雑多な、雑学的な印象。
    そこから嗜好品以外の話に広げると、ところどころ強引な展開、と感じられるところもありました。一つ一つの文章量は多くないので、そうなってしまうのでしょう。

    未知の世界の、一つの物の見方としては非常に面白いです。
    旅行に行く前なんかに読むと楽しいと思います。

  • 「嗜好品」の「嗜む」とは、「慎み」をもって「慈しむ」ことーーという冒頭の言葉にはっとさせられた一冊。
    珈琲や酒、煙草といった様々な嗜好品の地域性や歴史を知ると、なんだか何かを「嗜む」気持ちを持つことがとても素敵で大切なものだと思えます。
    とりあえず、読み終えてから抹茶を一服たてました。

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著者プロフィール

高田公理(たかだ・まさとし)
1944年京都市に生まれる。
武庫川女子大学教授。
観光学・都市文化論・比較文明学専攻。
主な編・著書に『酒場の社会学』(PHP文庫)『自動車と人間の百年史』(新潮社)『「新しい旅」のはじまり』(PHP研究所)『料理屋のコスモロジー』(ドメス出版)『嗜好品の文化人類学』(講談社メチエ選書)ほか

「2005年 『文明としてのツーリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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