ハプスブルクの文化革命 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 29
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062583404

作品紹介・あらすじ

豪華な儀式と祝祭でスペクタクルを演出し、視聴覚から臣民を従えたマリア・テレジア。庭園も舞踏会も一般公開する一方で、自分は宮廷に引きこもるヨーゼフ二世。同時代の記録に残された膨大な都市民の肉声から、啓蒙専制君主に再編される市民生活の相貌を活写する。

感想・レビュー・書評

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  • YY2a

  • 凡人が、ちょこっとハプスブルク家とマリアテレジアに興味を持ち、ただ題名だけで図書館に予約してしまった。

    長年研究されてきた、大学の先生が書かれた立派な書籍だった。
    啓蒙思想がなんたるかもわからない凡人が手にする本ではなかった。
    申し訳ない。

    「マリーアントアネットが興じた仮面舞踏会。あら、お母さんも散々やってたんじゃないの」ということと、「皇帝ヨーゼフ2世が深夜、単身でふらりと知人のサロンに出向き『自由な会話』をするもんだから、周りの人達は会話を遮ったり途中で退席したりできなくて、えらい迷惑だったんだな」ということくらいしか読み取れていない。
    いや、本当に申し訳ない。

    飛ばし読みどころか、ほんの拾い読み程度なので、自分ルールに基づき「未設定」で登録。
    ただし、面白くなくて読み続けられなかったわけではない。
    自分にこれを消化吸収するだけの頭が無かっただけ。
    だから「読み続けられなかった本」のカテゴリには入れない。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    タグに「飛ばし読み」を新たに作り、区別することとする。2020/12/20

  • マリア・テレジアやヨーゼフ2世による文化に関する政策や当時のウィーンの貴族や市民生活を、外側と内側の両方の記録から読み解く。そこからは国民性や王の人間性が浮かび上がり、なかなか面白い。

  • テレジアすきだよテレジア。
    山之内先生の本は分かりやすくてすきです。
    卒論には直接は使えなかったけど、院試に役立った1冊。

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著者プロフィール

神戸市外国語大学教授。早稲田大学大学院文学研究科西洋史学専修博士後期課程単位取得満期退学,ウィーン大学精神科学部経済社会史学科博士課程修了。専攻領域は,旧ハプスブルク君主国領およびドイツ語圏の社会文化史。
著書に,Bürgerliche Lesekultur im 19. Jh.: Eine sozialgeschichtliche Untersuchung am Beispiel Wiens, Wien: WUV-Universitätsverlag, 1998, 『ウィーン──ブルジョアの時代から世紀末へ』(講談社,1995年),『啓蒙都市ウィーン』(山川出版社,2003年),『ハプスブルクの文化革命』(講談社,2005年),『ドイツ文化史入門──16世紀から現代まで』(共著,昭和堂,2011年)ほか,訳書に,ディーター・ヒルデブラント著『第九──世界的讃歌となった交響曲の物語』(法政大学出版局,2007年)がある。

「2013年 『人生の愉楽と幸福』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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