- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062594172
作品紹介・あらすじ
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【やめたくても、やめられない! 依存症とはなにか】
家族を犠牲にし、心身をむしばむ依存症。始まりは底知れないさびしさから。
本書では対人依存、プロセス依存、物質依存の心理を追究し、「生き方の病」から回復するルートを探る。
【本書の主なポイント】
●なにかに依存せずにいられないのは、底知れないさびしさを埋めるため
●家族や周囲に迷惑をかける依存症は、治療がかかせない生き方の病
●人とかかわるなかで安心したい「対人依存」
●「○○していれば幸せ」――仕事依存、買い物依存症などの「プロセス依存」
●深刻な結果につながりかねないアルコール依存症、むちゃ食い依存などの「物質依存症」
●「どん底」を見せる家族の覚悟が、本人を変える再生への第一歩
●ヨコのつながりが得られる自助グループへの参加は最も重要な治療法
【本書の構成】
第1章 「どうしてもやめられない」――依存症とはなにか
第2章 「人とかかわるなかで安心したい」――対人依存
第3章 「○○していれば幸せ」――プロセス依存
第4章 「食べたい、飲みたい」――物質依存症
第5章 結果は本人が引き受ける――回復へのルート
感想・レビュー・書評
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図やイラストが多用されており、文章も読みやすくわかりやすかった。
依存性全般について書かれているため、個々の依存性についての深い知識は得られないが、様々な依存性への入門書として良いと思う。
依存性の原因となる高ストレス状態では、一つのことに囚われがちになると思う。
そこの視点を外すために、読書や運動、親しい人との会話など、良い依存先を多く見つけておきたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
依存しやすい心の原因として、心の寂しさがある。またその原因の1つとして、幼児期の体験が挙げられる。子供の頃に母親との関係がうまく気づけないと、寂しさを暖かく癒してくれる母親のイメージを持てないまま成長してしまいます。そのため心に不安が生じ寂しさを埋めようとした結果、人や物の依存へと落ちていきます。
ストレス社会は、依存症を作り出しやすい環境にある。
まずは本人が依存症を自覚することから始まる。。
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ゲーム依存の項目には、少し行き過ぎた表現なきがするが、何かに依存することは、もともと誰しもが持っている、それがコントロールできなくなったときに悪い依存につながっていくのだと学んだ。
20200119
人間って生まれたときから、母親や人々に依存して生まれてきている。
という文に、「確かにそうだなあ」と感じた一書でした。
依存には「よい依存」もあれば「悪い依存」もある。
依存それ自体が悪いことのイメージを持っていましたが、
必要性のあるものであるとも感じました。 -
493.74-イゾ 300364007
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依存の種類、理由、過程が絵もふまえて解説されておりとても入りやすい本。
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知っていることが多かったので図書館で借りて正解だった。
オタク的依存って別の名前を思いつかなかったのかな。 -
依存症と一口に言っても、様々なタイプがあり、その識別は難しい。その意味で、本書では、各依存症の特徴を分かりやすく説明しており、どこからが病的なレベルなのか、スクリーニングが可能である。残念なのは、治療法についての情報は少ないので、別書をあたりたい。
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「悪い依存」を対人依存、プロセス依存、物質依存症に分けて
それぞれの特徴について説明したあと、依存症をいかに克服するかについて書かれている。
依存症の人は、例えば仕事依存だと疲れを感じなくなるというふうに
自分が病気であったり、何かに依存した状態であるということを
「否認」する症状が顕著に見られる。
したがって、依存症の治療では本人が病気を自覚し
治療を受けると覚悟を決めることが、最重要になってくる。
狭義の依存症である物質依存だけでなく、対人依存などについても書かれていたのがよかった。 -
■心理学
1.プロセス依存:ある行為をする過程で得られる興奮や刺激を求めて、その行為にのりこみます。行為そのものは目的ではなく、終わった後、たいてい後悔します。
2.人への依存:ゆがんだ上下関係で相手を支配・束縛したり、逆にしがみついたりすることによって、人とのつながりを求めようとするものです。
3.物質への依存:手近なものを食べたり、飲んだりすることで、肉体的な快楽や刺激が得られます。これによって、一時的に現実逃避をしようとします。